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「おおかみこどもの雨と雪」監督の新作「未来のミライ」は早くも世界からひっぱりだこ 

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「おおかみこどもの雨と雪」監督の新作「未来のミライ」は早くも世界からひっぱりだこ 

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世界57カ国から配給の要望が殺到

 海外でも人気の細田作品だけに、記者会見には外国メディアも出席し、熱心に質問を投げかけた。

 フランスの記者から、4歳のくんちゃんの丸っこいキャラクターについて聞かれた細田監督は「男の子のかわいらしさを描くというのは、本当に作画をしていて楽しい。スタッフもみんな描いていて楽しいと言っているし、題材的にアニメーションに向いている。子供のほっぺたって何とも柔らかくて冷たくて気持ちいい。そんなことも表現したくなるようなかわいらしさがあって、何とか頑張って4歳の男の子の魅力を伝えたい」と力を込める。

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 また韓国の記者からは、韓国をはじめ海外でも公開前のプレミア上映をする予定はないかと、要望に近い質問が飛んだ。これには同席した齋藤優一郎プロデューサーが「一番いい形で世界に出していきたいし、長く見続けてもらいたい。そのことを一番に考えて、各国での届け方にさまざまな試みをしていくつもり」と返答。

 齋藤プロデューサーによると、2017年5月のカンヌ国際映画祭で海外セールスを図ったところ、まだ完成してもいないにもかかわらず、すでに南米や中東など57カ国から配給の希望が来ているという。

 前作の「バケモノの子」は、伝統あるスペインのサンセバスチャン国際映画祭でアニメーションとして初めてコンペティション部門に選出されるなど、細田作品の海外での評価は極めて高い。

 細田監督自身は、コンペティションの参加はプレッシャーを感じると言いながらも、「映画祭を通して、世界中の観客が映画に何を求めていて、どういうものを見たがっているのかを感じたり学んだりすることができる。そういう意味で、海外から呼ばれるのはありがたいなと思っています」と謙虚に語っていた。

 「未来のミライ」は、日本では7月20日に全国公開される。前作の「バケモノの子」の458スクリーンと同等かそれ以上の規模での公開となる見込みだ。(文化部 藤井克郎)

 細田守 ほそだ・まもる 富山県出身のアニメ監督。金沢美術工芸大卒。1991年、東映動画にアニメーターとして入社。その後演出家となり、2000年には「劇場版デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」を監督。05年、東映アニメーションを退社してフリーに。06年、劇場アニメ「時をかける少女」を監督。11年、アニメーション映画制作会社スタジオ地図を設立し、12年、劇場アニメ「おおかみこどもの雨と雪」。15年、「バケモノの子」を公開。

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  • 記者会見した細田守監督(左)ら(藤井克郎撮影)