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大雪に備えて開会式「Bプラン」の仰天報道 VIP毛布は厚くて大きく「寒さに身分」
2018平昌五輪更新2018年2月9日に開幕する平昌五輪の開・閉会式が、式典のためだけに建設されたオリンピックプラザで開催されない可能性があるという。大会組織委員会は大雪などの“天災”に備えて「Bプラン」を用意していると報じられた。プラザは五輪終了後の一部撤去と建設費抑制のために屋根が設置されず、夜間の式典では体感温度が氷点下20度になると伝えられる酷寒対策も喫緊の課題に挙げられる。160人以上のVIPには一般観客より厚くて大きい防寒用の毛布の提供が検討されていると報じられ、韓国メディアは物議を醸すことになるだろうと予測。開幕まで50日を切ったが、平昌五輪をめぐる波乱は収まらない。
開・閉会式は五輪誘致当初、ジャンプ競技会場を拡張して開・閉会式会場に充てる計画だった。だが、政府や国際オリンピック委員会(IOC)などが難色を示し、計画が曲折。結局、635億ウォン(約64億円)を掛けたオリンピックプラザ建設が16年6月に着工された。財政赤字を避けた事後利用計画が問われ、維持費が年間約40億~50億ウォン(約4億~5億円)と推算されるプラザは、座席など一部撤去して維持する計画から屋根の設置が見送られた。
屋根がないため、開幕が迫ると、平均の最低気温が氷点下10度の平昌で酷寒対策が叫ばれるようになった。朝鮮日報は、大雪や強風が吹いて開会式が順当に行われない場合、開・閉会式総監督が「プランB、プランCまで用意しておいた」と伝えた。
聯合ニュースは、組織委が心配しているのが開・閉会式当日の天災であると指摘。大雪が降ると「イベント自体を進行するのは難しいかもしれない」と説明。組織委関係者は絶対に起きないだろうと断りながら、「自然災害に備えて、プランBを用意している。屋外が難しければ、他の室内の場所も設けられている」と明かす。
プラザは五輪とパラリンピックの開・閉会式の計4回で使用されるだけだ。1日の使用料が158億ウォン(約16億円)に上ると報じる韓国メディアもあるが、大雪などで使えなければ、国民の血税が無駄使いに終わる。
開会式が開催されても、風が吹けば体感温度が氷点下20度に達するという酷寒の中、約5時間もイベントを観戦するのは“我慢大会”に違いない。そのために、組織委は対策を施すが、中央日報は17年5月、緊縮財政のため開会式の酷寒対策として1人当たり1万6000ウォン(約1600円)以内で準備するしかなく、膝掛け1枚とカイロがすべてだという組織委の方針を紹介している。