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【経済インサイド】また麻生太郎財務相が吠えた!! 消費拡大へ「出会い系サイト活用を」その真意は?

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また麻生太郎財務相が吠えた!! 消費拡大へ「出会い系サイト活用を」その真意は?

経済インサイド更新

 年末の税制改正の議論で、俎上に上る可能性もあるだけに、企業のトップらは神経をとがらせたにちがいない。

 講演後の質疑も大きな盛り上がりをみせた。

 大和証券グループ本社の鈴木茂晴顧問が「このほど、日本証券業協会の会長になりました。まず、そこでお願いです。証券会社にだまされたというのは、いわないでいただきたい。せめて、『予想が大きく外れた』ぐらいにしていただけないでしょうか」と発言すると、会場内は大爆笑。麻生氏も苦笑いするほかなかった。

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 その後、三井住友フィナンシャルグループの国部毅社長が「国内総生産(GDP)の6割が消費だが、それが伸びていない。高齢者から(現役世代への資金の)世代間移転の取り組みをどう考えているのでしょうか」と質問。他の経営者からも消費に関連した質問が相次いだ。

 これに対し、麻生氏は「高齢者消費が問題だが、第2次世界大戦直後の日本の平均寿命は53歳。かつては55歳定年で、それでよかった。しかし、今では平均寿命は80歳を超えている。この環境では老後、資金面で心配になる。この前、ある高齢の方と話したが、『何か不安なことはありませんか』と聞くと、『老後の資金が心配です』といわれた。90歳の方にね」と語り、会場内の笑いを誘った。

 一方で、麻生氏は高齢者が貯蓄するのではなく、「積極的に消費する仕組みを考えなくてはいけない」と訴えた。東京都内の百貨店のシニア戦略を例に出し、「高齢者をメーンターゲットにして、店を明るくし、各フロアに多く椅子を配置する。デパ地下には入れ歯でも噛めるステーキを置いておく。売り場の場所が変わると、高齢者は戸惑うので金のかかる店舗改装はしない。店頭の担当者が、お客さんの名前を呼び、なじみになってもらうなど、毎日でも来てもらえる努力をして、売り上げを増やしている」と詳しく説明。「とにかく個人消費拡大にシニア消費が重要」と念押しした上で、「高齢者の消費拡大には、高齢者向けの出会い系サイトなんていうのはどうだろうか」とぶち上げた。

 高齢者同士が新たに交流することで、新たな消費が生まれることを期待しての提案とみられるが、会場内は沈黙。さすがに現職大臣の「出会い系サイト活用」発言はすべらざるを得なかったが、硬軟織り交ぜた麻生節の全開に経営トップらは麻生氏の健在ぶりを再確認したようだ。(経済本部 平尾孝)

内部留保 売上高から原材料費などの経費や税を差し引くなどした最終利益のうち、配当や設備投資などに回さずに社内に蓄積した部分。政府は個人消費の低迷や企業の内部留保の増加を踏まえ、経済界に積極的な賃上げを重ねて求めている。

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  • 経団連の夏季フォーラムで講演する麻生太郎財務相=7月21日、長野県軽井沢町(平尾孝撮影)