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【テロ等準備罪】ドリル小渕ならぬ「マリン金田」…答弁不安定の金田勝年法相 秘書が選挙違反の証拠PC海にドボンの過去

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ドリル小渕ならぬ「マリン金田」…答弁不安定の金田勝年法相 秘書が選挙違反の証拠PC海にドボンの過去

テロ等準備罪更新
衆院選を前に報道各社の取材に答える金田勝年衆院議員=平成26年11月29日、秋田県能代市中和の事務所(渡辺浩撮影) 1/7枚

 共謀罪の構成要件を厳格化した「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案の審議で答弁の不安定が指摘される金田勝年法相(67)=衆院秋田2区=は、ネット上などで「マリン金田」と呼ばれている。政治資金規正法違反事件の家宅捜索を前にパソコンのハードディスクがドリルで破壊され「ドリル小渕」とからかわれた小渕優子元経済産業相(43)と比較したあだ名なのだが、なぜ「マリン」なのか…。

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(※4月11日にアップされた記事を再掲載しています)

 秋田待望の入閣だったが…

 入閣適齢期と言われ続けた金田氏。組閣のたびに地元はやきもきしていたが、昨年8月の内閣改造で法相に就任した。秋田県選出国会議員の閣僚は、野呂田芳成氏が防衛庁長官を務めた平成10~11年以来17年ぶりで、地元関係者は「待ちに待った入閣」と喜んでいた。

 秋田県昭和町(現・潟上市)生まれ。名門・秋田高を昭和43年に卒業し、浪人して東大を目指したが、翌年の東大入試が学園紛争で中止になったため一橋大に入った。48年に大蔵省に入省。東京国税局山梨税務署長、大阪国税局調査部長、主計局給与課長、主計官などを歴任した。

 竹下登元首相に見出され、自民党県連会長だった野呂田氏の要請で平成7年の参院選に出馬し初当選。3度目の選挙で落選した後、引退する野呂田氏から後継指名を受けて21年の衆院選に2区から出馬し、敗れたが比例復活。その後、2区で2度当選した。農林水産政務次官、外務副大臣、党県連会長などを歴任した。

 強面に見えるのと、足を少し引きずって歩くのは、23年に脳出血を起こしたことが影響していると本人は話している。

 「私の頭脳が対応できない」

 入閣の不安要因になっていたのは、26年の衆院選での選挙違反事件だ。金田氏の当時の私設秘書(解雇)が、陣営関係者を通じて運動員5人に時給700円の報酬を支払う約束をしたとして秋田県警捜査2課に公選法違反(買収約束など)容疑で摘発され、男鹿区検の略式起訴を受けて男鹿簡裁は27年5月、罰金50万円の略式命令を出した。

 捜査の過程で金田陣営のパソコンが秋田港周辺の海中から見つかった。証拠を隠滅しようとしたとみられる。ネットなどでの「マリン金田」のあだ名はここから来ている。

 誰も証拠隠滅罪で立件されていないことから、パソコンを海に捨てたのは元秘書とみられる。証拠隠滅罪は自分の犯罪の証拠を隠したときは適用されないからだ。

 安倍晋三首相は内閣情報調査室などによる金田氏の“身体検査”の結果、本人には問題ないとして入閣させたとみられる。金田氏は経済閣僚を希望していたが、秀才ぶりが「何でもこなせる」と期待させた。

写真ギャラリー

  • 衆院予算委員会で挙手する金田勝年法相。手前は安倍晋三首相=2月17日(斎藤良雄撮影)
  • 衆院選で当選を決め、妻の龍子さん(左)とともに万歳三唱する金田勝年氏。このときの選挙で秘書が選挙違反をした=平成26年12月14日、秋田県能代市中和の選挙事務所(渡辺浩撮影)
  • 秋田刑務所の単独室を視察する金田勝年法相=昨年9月7日、秋田市川尻新川町(渡辺浩撮影)
  • 参院予算委員会に臨み、稲田朋美防衛相(右)と話す金田勝年法相。野党から閣僚としての資質を問われている=3月8日(斎藤良雄撮影)
  • 衆院予算委員会で質問を聞く金田勝年法相=2月8日(斎藤良雄撮影)
  • 衆院予算委員会で、官僚の助けを借りて答弁に臨む金田勝年法相=2月6日(斎藤良雄撮影)