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【アイドル発見・番外編】ツイッターに「俺と結婚している」…増殖する妄想ストーカーの対策どうする

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ツイッターに「俺と結婚している」…増殖する妄想ストーカーの対策どうする

アイドル発見・番外編更新
音楽活動をしていた冨田真由さんが襲われたライブハウスの入口=東京都小金井市(昌林龍一撮影) 1/4枚

 音楽活動をしていた大学生が昨年5月、東京都小金井市のライブハウス前で男性に刺され一時重体になった事件の判決公判があり、一部の悪質なファンの行状が改めて注目された。大半はアイドルに適切に接するが、ストーカー化する人物がいることも否めない。彼らはどのような思考で、どんな行動を取るのか。対策や予防は可能なのだろうか-。(アイドル専門記者 昌林龍一)

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(※3月14日にアップされた記事を再掲載しています)

「もう連絡をとるな!」

 「メンバーの1人とすでに結婚しているという妄想のツイートをするファンがいる。リプ(ツイートに対しての返信)をしている他のファンに、『(彼女は)俺と結婚している。もう連絡をとるな!』と書いてくるのです」

 こう語るのは、女性アイドルグループや声優を育成する音楽プロダクション「ミュージックバンカー」の取締役・チーフディレクターの大石一尋さんだ。プロデュースしたグループのメンバー(21)のツイッターで昨年末から、そんな内容のツイートが始まった。

 昨年5月、東京都小金井市のライブハウス前で、音楽活動をしていた大学生の冨田真由さん(21)が男に刺され、一時重体となる事件が発生。東京地裁立川支部(阿部浩巳裁判長)は2月28日、殺人未遂などの罪に問われた岩埼友宏被告(28)に懲役14年6月(求刑懲役17年)の有罪判決を言い渡した。

 冨田さんの事件後だっただけに、ターゲットとなったメンバーは妄想ツイートをする男性がライブ会場に来るたびに恐怖を感じ、一時活動が困難になりかけたという。

「もうしない」と言いつつ…

 大石さんは「会いに来てくださるファンの9割以上はメンバーのことをしっかり考えてくれる」と前置きしながらも、「なかにはメンバーの言動の一つ一つを全て被害的に捉え攻撃を始めるケースや、あることないことをSNSに書き込みする方がいます」と明かす。

 冒頭のケースでは、プロダクション側が男性にライブの現場に来ることを禁止するメールを送ったが、来ることをやめず、最終的には警察に連れて行ったという。

 「警察では『もうしない』と言った。親御さんに引取りに来ていただきましたが、現在も違うアカウントで同様の行為を続けており、再度、警察に通報しようと思っています」(大石さん)

写真ギャラリー

  • ブログで殺害予告を受け記者会見するアイドルグループ「仮面女子」の神谷えりなさん=平成29年2月6日、東京都港区(南澤悦子撮影)
  • ファンの男からツイッターで殺害予告を受け会見するアイドルグループ「仮面女子」の桜雪さん=平成28年11月26日、東京都港区(小山理絵撮影)
  • AKB48握手会襲撃事件後、病院から退院し記者団の問いかけに答える川栄李奈さん(左)と入山杏奈さん=平成26年5月26日、盛岡市(土谷創造撮影)