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【ゆるキャラ戦国時代】秋田県公式キャラの県職員「スギッチ」が電撃引退 なぜ辞めるのか

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秋田県公式キャラの県職員「スギッチ」が電撃引退 なぜ辞めるのか

ゆるキャラ戦国時代更新

 県は当時、スギッチはマスコットキャラクター、んだッチはPRキャラクターとして併存させると説明。佐竹敬久知事は次のように、スギッチの引退を否定していた。

 「スギッチはスギッチとして残しながら、それにプラスもう一つ、もう少し動きのあるいろいろな面で使えるキャラを作ってみたいということです」(27年3月9日の県議会予算特別委員会)

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 「スギッチは首にはしません。杉ですから、人間と違って150年も200年もすくすく育ちますので、いつ定年になるか分かりませんけれども、ちゃんと勤めていただきます。(んだッチの)先輩として、色々な面で指導するという、そういう役割はございますので」(同年11月24日の定例記者会見)

 29年4月9日投開票の知事選に3選を目指して出馬を表明している佐竹知事。結果として“公約違反”といえる。

 生みの親の意向

 「スギッチ主任の退職について」。県は12月9日、公式ホームページのトップページにある「緊急情報・重要なお知らせ」コーナーで、鳥インフルエンザ発生と並んでスギッチ引退を発表した。

 スギッチの引退がなぜ「緊急」で「重要」なのか。県広報広聴課の鈴木真実課長が説明する。

 「スギッチの引退は県民の大きな関心事であるとともに、県に使用料を払ってスギッチの名前やデザインを商品に使っている企業にとっては経営に影響が出るため、目立つ形で発表する必要があると考えました」

 引退の理由は「生みの親の意向」だ。県は16年、スギッチの基本形をデザインした秋田市の男性デザイナーから著作権を譲り受けたが、法律上、著作者人格権はデザイナーが持っており、県はデザイナーに無断でスギッチの色やデザインを変えることができない。

 県とデザイナーは19年、権利関係を明確にするため10年間の覚書を交わしていた。その更新に向けた話し合いの中でデザイナーから「覚書を更新せず、スギッチを引退させたい」との意向が示されたという。

 佐竹知事は12月26日の定例記者会見で「寂しさは残りますが、円満退職という形で県民の記憶に残したいと思います」と語った。

 鈴木課長は「引退は残念ですが、残り11カ月を精いっぱい活動してほしいと思います。スギッチが登場する場所をホームページなどでどんどんお知らせします」と話している。

 スギッチ主任は無給のため、退職金も支給されない。

(地方部編集委員 渡辺浩)

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