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【山本雄史の野党ウオッチ】年4回の「懲罰動議」新記録 維新・足立康史議員の言動は何が問題になったのか

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年4回の「懲罰動議」新記録 維新・足立康史議員の言動は何が問題になったのか

山本雄史の野党ウオッチ更新

 今年だけで計4回も懲罰動議を出されるという憲政史上類例のない「新記録」を樹立した議員がいる。その過激な発言から「維新のトランプ」の異名を持つ日本維新の会の足立康史衆院議員(51)だ。懲罰動議はいずれも民進党などが提出しており、野党議員が野党から懲罰を求められるという異例のケースでもある。足立氏の言動は一体何が問題となったのか。

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(※12月12日にアップされた記事を再掲載しています)

 「民進党はあほでバカでどうしようもない政党」「民進党はウソつき」「最大の違憲集団こそ民進党」…。

 足立氏はツイッターや国会質問などで民進党を鋭く批判していることで知られる。特に国会審議をめぐる民進党の「抵抗」には我慢ならない様子で、委員会室でプラカードを掲げたパフォーマンスを行ったり、強行的な採決を「身体」で阻止しようとしたりすることに関しては「55年体制の亡霊」などと繰り返し切り捨てている。

 最近では12月6日、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)整備推進法案の衆院本会議採決で、民進党が党方針を決めきれないまま退席したことについて、「民進党に国会の議席は不要」とブログに書き込んだ。

 当然、言われた側の民進党は頭にくる。足立氏のこれまでの言動について、党幹部は「絶対に許さない」と断言し、足立氏が審議に立った総務委員会のメンバーは「誹謗中傷の極致だ。嫌がらせを超えている」と指摘する。

 足立氏に今年最初の懲罰動議が出されたのは2月。当時の民主、維新両党が、2月24日の衆院予算委員会公聴会での足立氏(当時はおおさか維新の会所属)の「暴言」を理由に提出した。

 足立氏は公聴会で、公述人として招かれた弁護士の郷原信郎氏に「郷原さんは専門家ではなく政治家、政治屋だ。予算委の場で売名行為をされたことについて批判する」と発言したのだ。郷原氏は民主、維新両党の推薦で公聴会に出ていた。

 足立氏の発言に委員会室は騒然となり、当時の竹下亘衆院予算委員長(自民)は翌25日の予算委理事会で、自民党の予算委メンバーを通じて足立氏を厳重注意した。

 しかし、これで終わる足立氏ではなかった。

 2度目の懲罰動議は4月。足立氏は4月7日の衆院総務委員会で、民進党の安全保障関連法の対応などをめぐり「安保法廃止法案が対案だと胸を張っているのは、あほじゃないか」「こんな政党は国会の恥だ。あほ、ばか、どうしようもない」などと批判した。

 民進党は翌8日に懲罰動議を提出したが、足立氏はの言動はさらに過激さを増していく。

 4月21日の衆院総務委員会では「民進党は(熊本地震の対応で)足を引っ張っている。ふざけるなよ、お前らホンマに」などと述べ、遠山清彦委員長(公明)から再三注意を受けた。

 翌22日、民進党は3度目となる足立氏への懲罰動議を衆院に提出した。

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