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【2018平昌五輪】“五輪の華”フィギュア会場は「危険」? 27トン電光掲示板落下「手抜き工事」か

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“五輪の華”フィギュア会場は「危険」? 27トン電光掲示板落下「手抜き工事」か

2018平昌五輪更新

 2018年平昌五輪でフィギュアなどの会場となる江陵アイスアリーナで、11月26日、天井に吊された電光掲示板が工事作業中にアイスリンクに落下する事故が起きた。27トンもの重量があり、自慢のアイスリンクが割れたが、幸いけが人はなかったという。事故原因が杜撰な手抜き工事という指摘もあったが、五輪組織委員会は12月16~20日に行われる五輪テスト大会に「問題はない」と早々に結論を出した。関係者は「常に天井を見ていないと」と不安を募らせ、ネットユーザーも「テスト大会を強行するなんて」と問題視。「崔順実スキャンダル」が影を落とす五輪は混迷の度を深めるばかりだ。

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 中央日報など韓国メディアによると、五輪組織委員会が事故の概要を発表。11月26日午後、14メートルの高さに設置された電光掲示板をワイヤで下ろす途中、ワイヤが解けそうになってバランスを崩し8メートルの高さから落下した。現場関係者からは、重量25トンまでしか耐えられないワイヤに27トンの電光掲示板を無理に吊したのが原因という指摘がなされたという。

 直前の11月18日から3日間、計365選手が参加した韓国の全国規模のショートトラック大会が開催されていた。その際、準備が不十分な状態で大会が実行されたという批判がなされ、関係者からは「事故の危険が分かっていながら大会を強行した」という証言もなされていたそうだ。

 この批判を受けたからなのか、五輪組織委は12月16日から開催される国際スケート連盟のショートトラック・ワールドカップ(W杯)に安全を払うために関連機関と合同安全点検を実施した。ただ、中央日報は「12月のテストイベントは支障が不可避になった」と論評している。

 平昌五輪で新設6競技場は設計再考や自然保護団体の建設反対、天候不順など諸々の問題で工事が遅れ、今年2月に実施されたテスト大会が中止されるのではと本気で心配されたほどだ。その中にあって、“五輪の華”であるフィギュアのほか、韓国の“お家芸”といえるショートトラックを実施する江陵アイスアリーナは建設費1311億ウォンをかけ、工事は順調に施され、工程率は96%と完成間近とか。他の競技場も続々と完成すると韓国メディアは伝えるが、東亜日報は「各種の安全問題がいつでも発生することがあるという指摘が出ている」と安全性に疑問を呈した。

 またも起きた不祥事に対し、ネットユーザーは常套句になった「国際的な恥さらし」と記しつつ、大会期間中に起きて「人命被害が起きたら」と真剣に心配。さらに関係者が不安で監視するほどの状態で「大会を強行するなんておかしい」と問題視し、関係者の処分を強調していた。不祥事続きの五輪の開催まであと1年2カ月しかない。

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