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【厳選・医療ニュース】偽「バイアグラ」ネットで横行 「首や背中に鈍痛」…命に関わる危険も 

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偽「バイアグラ」ネットで横行 「首や背中に鈍痛」…命に関わる危険も 

厳選・医療ニュース更新
パッケージが酷似しているED治療薬「レビトラ」の偽造品と真正品 1/2枚

 全く見分けがつかない-。国内で勃起不全(ED)治療薬を製造・販売している4社が、インターネットで入手したED治療薬を鑑定調査したところ、4割が偽造だったことが分かった。偽造品には、表示とは異なる成分や量が含まれている物もあり、健康被害が懸念されている。ただ偽造品は、薬の形状や色、パッケージまでそっくり。どうしたら偽物をつかまされるのを防げるだろうか。

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偽造薬の大半がED薬

 EDは潜在的な患者も含めて、全国に約1130万人いるとされる。男の“能力”にも関わるため、恥ずかしさからか医師への相談や処方を避け、ネットで薬を求める人も多い。治療を受けているのはたった9%しかいないとも推計されている。

 患者は20代もいるが、30代で急増。ただ薬を飲めば、35~39歳で95%が有効で、70~74歳でも75%が有効とする統計もある。

 そうした潜在的需要につけ込んで偽造品が横行する。財務省によると、平成27年に日本の税関で差し止められた偽造医薬品は1030件(計約8万9000錠)で、大半がED治療薬だった。10年前の11件と比べるとおよそ100倍に増加。厚生労働省は27年度までに、約2000件の偽造薬の販売サイトを摘発している。

 今回、ファイザー、バイエル薬品、日本新薬、日本イーライリリーの4社が、インターネットの計30の販売サイトからED治療薬「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」など計70サンプルを手に入れて、成分を調べた。

 その結果、偽造品には有効成分が通常の1・5倍も含まれる危険な品があった。有効成分がほとんど含まれていない品や、正規品にない規格をうたう品も確認された。

急に意識失う

 偽造薬を飲むとどのような症状が出るのだろうか。

 昭和大学藤が丘病院の佐々木春明副院長は「薬を飲んで頭痛がして、患者は自分で救急外来に行ったが急に意識を失った例がある。低血糖を発症し、命を落とす危険もある。EDは治療可能な症状なのに、死亡に至る症状を起こすことを否定できない」と説明する。

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