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【スクリーン雑記帖・予告編つき】ナチ軍服問題に揺れる「欅坂46」関係者にこそ見てほしい? 今年はナチスがテーマの映画の当たり年

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ナチ軍服問題に揺れる「欅坂46」関係者にこそ見てほしい? 今年はナチスがテーマの映画の当たり年

スクリーン雑記帖・予告編つき更新

 アイドルグループ「欅坂(けやきざか)46」がコンサートで着用した衣装がナチス・ドイツの軍服と酷似しているとして物議を醸している。海外メディアでも取り上げられ、所属レコード会社の親会社とプロデューサーが謝罪の声明を発表。さらに在日イスラエル大使館が3日、ツイッターとフェイスブック上で「メンバーの皆様をホロコースト(ドイツでのユダヤ人大虐殺)に関する特別セミナーにご招待させて頂きたい」と申し出るなど、波紋を広げている。

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 くしくも同じ3日に最終日を迎えた第29回東京国際映画祭で、最高賞の東京グランプリにホロコーストを扱った「ブルーム・オヴ・イエスタディ」(クリス・クラウス監督)が選ばれた。ホロコーストのイベントを企画する頑固な男が、風変りな仏人インターン女性と調査を続けるうちに意外な事実に行き当たる、という内容だ。今年はナチスを題材にした映画の当たり年。1月公開の「サウルの息子」はアウシュビッツ収容所でユダヤ人ながら同胞の死体処理を任された男をめぐる話で、縦横無尽なカメラワークが、まるで収容所に迷い込んだような臨場感を生んでいた。

 8月には、ナチス政権下に開催された1936年のベルリン五輪でヒトラーの鼻をあかして史上初の4冠に輝いた黒人の米陸上選手、ジェシー・オーエンス(1913~1980年)を描いた「栄光のランナー/1936ベルリン」が公開。6月公開の「帰ってきたヒトラー」も大きな話題を呼んだ。ヒトラーが現代のドイツにタイムスリップし、モノマネ芸人として人気者になっていくコメディーで、ドイツで深刻な難民問題などを盛り込んだことも日本人の興味を引いたようだ。

 現在公開中の作品に目を移すと、「手紙は憶えている」(アトム・エゴヤン監督)は、アウシュビッツ収容所の生存者で家族を殺された年老いた男が復讐の旅に出る話。11月26日公開の「ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち」は、旧チェコスロバキアでナチスによる迫害に瀕したユダヤ人の子供669人を救出し、“イギリスのシンドラー”と呼ばれるニコラス・ウィントン(1909~2015年)の偉業に迫った記録映画だ。12月17日公開の「ヒトラーの忘れもの」は、終戦直後のデンマークで、ドイツ軍が埋めた200万個超の地雷を除去するために駆り出されたドイツの少年兵たちと、彼らを監督するデンマーク人軍曹との絆を描いている。

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