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【教育最前線】「ブラック部活」がつらい…生徒より教員の負担重く 指導は仕事? それともボランティア?

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「ブラック部活」がつらい…生徒より教員の負担重く 指導は仕事? それともボランティア?

教育最前線更新

 「部活がつらい」-。このセリフが生徒ではなく、教員側からも聞こえてくるようになった。過度な部活動指導に起因する教員の長時間労働が問題となり、「ブラック部活」という言葉も生まれている。一部の教員は顧問を引き受けるかどうかの選択権を求める署名活動を開始。文部科学省も負担軽減策を打ち出した。政府は「働き方改革」に取り組んでいるが、今まで見過ごされてきた教員と部活動のあり方も問われはじめている。(木下慧人)

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 神奈川県内の20代の女性教諭は、外が薄暗い午前5時ごろに起床する。6時半には登校し、顧問を務める吹奏楽部の朝練に参加。授業後の放課後も吹奏楽部の指導に当たり、生徒が下校してから採点などの業務を行う。担任するクラスの生徒が休んだり問題を起こしたりすれば、家庭へ電話することも必要だ。帰宅が午後11時ごろになることも多い。

 休日にも練習や大会が入るため、1日も休めない月がある。練習を減らそうにも、休むと生徒の実力が落ちる上、保護者からクレームも寄せられる。「拘束時間が長く、本業の授業や学級運営まで手が回らない」と悲鳴を上げる。

 こうした現状に教員側も立ち上がった。昨年12月に教員6人が「部活問題対策プロジェクト」を設立。顧問を引き受けるかどうかの選択権などを求めてホームページで署名活動を開始した。反響は大きく、8月には2万8222件分の署名を集め、文科省に提出。現在も署名を集めている。

 そもそも日本の教員の労働時間は他国に比べて長い。平成25年の調査によると、1週間当たりの勤務時間は経済協力開発機構(OECD)の参加国の平均が38・3時間だったのに対し、日本は参加国中で最長の53・9時間だった。特に部活動など課外活動の指導は7・7時間で、参加国平均の2・1時間を大きく上回っているという。

 文科省の担当者も「部活動で土日が全てなくなるのは好ましいとはいえない」と話し、休養日を設定したり、休日の部活動指導に支給される手当てを増額したりするなどの負担軽減策を打ち出した。

 しかし、休養日の設定について、文科省は9年にも「中学校では週に2日以上、高校も週に1日以上」と指針を出しているが守られていないのが実情で、実効性には疑問の声も上がっている。また、手当ての増額も、根本的な解決にはつながらない。