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【ローカルプレミアム】手放しで傘をさせる時代が来た! いつも頭上で浮遊する「ドローン傘」目下開発中 自転車を追いかける傘も

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手放しで傘をさせる時代が来た! いつも頭上で浮遊する「ドローン傘」目下開発中 自転車を追いかける傘も

ローカルプレミアム更新

 手を離しても頭上に浮遊するドローン傘?! 栃木県小山市のソフトウエア開発会社、アサヒパワーサービスが、ドローン技術を駆使し、手を離しても頭上にとどまって、プロペラから涼しい風を送る電動日傘の開発に乗り出した。数カ月以内にも試作品を完成させ、商品化を目指す。将来的には、自転車に乗りながら使える傘の開発も視野に入れている。

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第1弾は日傘

 日傘用の生地に小型プロペラを数機設置し、浮力を得た上、利用者に向け、ローターの風でミストシャワーを吹き付ける仕組み。発想はドローンと傘の組み合わせで、「フリーパラソル」と名付け、鈴木健治社長(40)は「手で持たない傘。熱中症対策にもなる」と話す。

 開発メンバーの小林宣夫取締役(61)は「半年かかって、傘を浮かすという第1段階をクリアした」と説明。当初は、ビニール傘を使って実験したが、気流が乱れ、傘が一定の位置にとどまらなかった。日傘のように、編み目から空気が上に抜けると安定しやすいことが分かった。

 小林さんは「試行錯誤の連続だった。傘は12、13本取り換えて試したし、生地選びも難しかった」と振り返る。ドーム形が横風に弱いなど、傘の形状も変えながら実験を重ねた。

 実験では、スマートフォンでドローンを操作したが、柄の部分にスイッチを取り付けて操作し、頭頂部のセンサーで、対象者の頭上の位置を保つようにする考え。まずはイベントなどで使える1、2万円前後の製品を売り出す方針だ。

雨傘も実用化へ

 将来的には、手を離しても頭上に浮く傘の開発が目標。自転車走行中も、センサーが利用者の位置を捉えて同じスピードで追いかけ、雨に濡れない傘も夢ではない。

 実現すれば、傘を差しながら自転車を運転する危険が回避される一方で、強い風でも安定して浮遊できるようにするにはどうしたらいいかなど、ハードルもある。

 バッテリーや、機材の防水性といった技術的な課題に加え、実用化には、ドローンの飛行に対する規制もクリアする必要がある。

 鈴木社長は「こうした課題解決につながる企業などと連携し、力を借りたい」とし、県内外の部品メーカーや大学、専門学校などとの協力を進める。