産経ニュース for mobile

【ベンチャーの挑戦】犬と人の「絆」つくる犬専用ウエアラブル登場 心拍変動で色が変化…その名も「イヌパシー」

記事詳細

犬と人の「絆」つくる犬専用ウエアラブル登場 心拍変動で色が変化…その名も「イヌパシー」

ベンチャーの挑戦更新

 犬の心拍数の変動を把握し、その気持ちの状態に応じた色に変化するウエアラブルデバイス(装着型機器)を、東京のITベンチャーが開発した。「INUPATHY(イヌパシー)」と名付けられ、例えば虹色に輝くと「うれしい」状態だ。現在クラウンドファンディングで資金調達に乗り出し、犬と人の絆(きずな)を深めるとして注目されている。

<< 下に続く >>

心拍変動が「気持ち」を映す

 開発したベンチャー社長の山口譲二さんによると、イヌパシーは、愛犬の胴体に装着したセンサーが心拍の変動を取得。鼓動の早い遅いに加えリズムのわずかな変化も逃さずにとらえる。

 山口さんは、その心拍変動と犬の気持ちがどのように密接に連関しているかさまざまなパターンを研究。変動の特徴から「喜び」「興奮」「ストレス」「集中」などを知ることができるようにした。

 具体的には、心拍変動によって犬の背中のLEDランプの色がリアルタイムに変化する。興奮は赤、リラックスは青、うれしいときはレインボー、遊びなどに集中しているときは点滅、という具合で、言葉が通じなくてもペットの気持ちを“翻訳”して教えてくれるわけだ。

愛犬の特徴を発見

 もっとも山口さんは「愛犬の知らない一面を発見する手立てにもなる」と強調する。あるとき、イヌパシーを装着した自分の愛犬が地震に遭遇し、LEDランプが真っ赤になったことがあった。山口さんがなでるなどしていてなだめようとしていところ、ランプはやがて青に変化した。

 「自分の愛犬の場合は興奮を落ち着かせるには体に触ってやる方がいいことに気づいた。犬の性格は千差万別で、どういう接し方がいいか教科書通りにはいかない。イヌパシーの力を借り『発見』ができるようになる」と語った。

将来、家畜用ウエアラブルも視野

 山口さんによると、同種製品の例はなく世界初という。クラウドファンディングサイトのIndiegogo(インディゴーゴー)で5月上旬まで、3万ドルの資金調達を目指している。価格は1台169ドル。初出荷の目標は年末だ。

 将来的には、機器で取得された心拍変動のデータを長期的な視点で分析し、健康管理に役立てる計画もあたためている。

 山口さんは動物行動学を専攻した経緯もあり、「今回の技術を応用し、今後は猫や他の家畜用の同種のウエアラブルデバイスも開発していく」としている。

(柳原一哉)

 

 Indiegogoの該当ページ(動画解説付き)