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【鉄道ファン必見】「おでん列車」「動く結婚式」…ネットで拡散し、3セク「北条鉄道」(兵庫県加西市)は過去最高益に!

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「おでん列車」「動く結婚式」…ネットで拡散し、3セク「北条鉄道」(兵庫県加西市)は過去最高益に!

鉄道ファン必見更新

 「おでん列車」に「貸し切り列車の結婚式」…。インターネット上でイベント情報が拡散し、平成26年度の営業利益が過去最高を記録、27年度もさらに更新する勢いのローカル線がある。兵庫県加西市の第三セクター「北条鉄道」だ。

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 北条町駅(加西市)と、粟生駅(同県小野市)を結ぶ13・6キロの鉄道。昭和60年度の開業以降、廃線の噂が出るほど経営が危ぶまれた時期も経験したが、さまざまな改革が実を結び、27年度は、約8142万円を記録した26年度の営業利益をさらに上回る見通しだ。

 人気回復の背景には、地元住民が「応援隊」として立ち上がり、ボランティア駅長や「おでん列車」の調理や接待、播磨横田駅ホームに咲くサクラを楽しむ祭りの開催などで協力してきたことがある。

 寄付をもとに、23年度からは全駅のトイレを改修し、乗客の快適な空間を整えた。女性運転士の誕生や、大正4年建設のレトロな法華口駅など話題も豊富。加えて、駅周辺のサクラの開花情報などをネット上でアピールし、利用客の増加につなげている。

 頻繁に北条鉄道に乗車できない遠方の人でも、北条鉄道の「経営」に参画できる企画もある。

 1本4500円で枕木の“オーナー”になれる「枕木応援団」は、名前やメッセージ入りプレートが3年間取り付けられる。フリー切符1枚のプレゼントもあり、「北条鉄道に乗りたい」という鉄道ファンの気持ちをくすぶる仕掛けだ。

 資金がなくても、地元住民や鉄道ファンの協力を経営資源として活用し、「復活」した北条鉄道。高井均総務企画部長は「ローカル線は全国的に経営が厳しいが、企画力と情報発信で乗客増を続けたい」と話している。