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コーヒーチェーンのホット飲料「砂糖25杯」の衝撃! 「肥満の敵」は炭酸飲料だけではなかった…

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コーヒーチェーンのホット飲料「砂糖25杯」の衝撃! 「肥満の敵」は炭酸飲料だけではなかった…

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 炭酸飲料は、とかく肥満対策の“目の敵”にされがちだ。それに引き換え、コーヒーは何かと効用が注目されることが多い。だが、大手コーヒーチェーン店で提供されるホットドリンク類の中にも、大量の砂糖を含む商品が数多くあることが、英国研究グループの調べで分かった。中には特大サイズ(590ミリリットル)で約100グラム(小さじ約25杯)の砂糖が含まれたものも。欧米人の“砂糖依存度”の深刻さを裏付ける調査だと、衝撃の輪が広がっている。

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98%が「レッドゾーン」

 ホットドリンク類の砂糖含有量を調査したのは、糖分と健康の関係を研究している英グループ「アクション・オン・シュガー」。結果は、米CNNテレビや英紙デーリー・テレグラフ(いずれも電子版)など複数のメディアが大きく報じた。

 世界保健機関(WHO)が2015年3月に公表した糖類摂取基準は、成人の場合1日おおむね25グラム(小さじ約6杯)という。

 グループは、英国内にあるコーヒーチェーンやファストフード店で販売されているホットドリンク類131品の砂糖含有量を分析。その結果、98%は1杯でWHO基準の半分を超す13.5グラムで、「レッドゾーンに達している」状態だった。このうち35%は、コーラなど炭酸類と同じく50グラム(小さじ十数杯分)の砂糖が使われていた。

 最も多くの砂糖が含まれていたのは、ホットチャイにシナモンスティックを加えたスターバックスの「グレープ・マルド・フルーツ」。特大サイズに約100グラム(小さじ25杯)と、驚くほどたくさんの砂糖が使われていた。

 さらに、ホワイトクリームが乗った「ホワイト・チョコレート・モカ」(特大サイズ)が73.8グラム(小さじ約18杯)と最も多く、世界各国でも人気のバニララテやキャラメルマキアート(いずれも470ミリリットル)も31グラム(小さじ約8杯)の砂糖が含まれていたという。

 英国内で有名なコーヒーチェーン「コスタ」では、チャイラテ(特大サイズ)に88グラム(小さじ22杯)、ケンタッキー・フライド・チキンのモカも58.8グラム(小さじ約15杯)という結果が出た。

 グループのメンバーで、砂糖研究家のコーザ・ハッシム氏はデーリー・テレグラフ紙などに「コーヒーチェーンなどは、直ちに砂糖の含有量を減らし、特大サイズの販売を中止すべきだ」と警告する。

炭酸は規制進む

 スターバックスなどは「甘さを控えた飲み物も提供している」と調査結果に反発するが、20年末までに加糖飲料の砂糖含有量を25%減らすことを明らかにした。

 コーラ類など炭酸飲料には多くの砂糖が含まれているため、規制する動きは多い。米ニューヨーク市は12年、飲食店に450ミリリットル以上の容器に入れた炭酸飲料販売を禁じたほか、メキシコは14年から、全ての砂糖入り飲料に「ジュース税」10%を課税し、一定の成果を挙げているという。

 健康志向の高まりから、欧米でも、脂肪摂取量を強く意識する消費者が増えている。このため、冷凍ピザやパン、スープ、マヨネーズなど低脂肪の加工食品が人気を集めている。しかし、風味不足を砂糖など調味料で補うこともあり、知らず知らずのうちに、砂糖摂取量が増えてしまう可能性もあるという。砂糖の取りすぎは、糖尿病やビタミンB不足などを誘発するといわれるだけに、日頃からの用心が必要という声も増えている。