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【スポーツ異聞】「日本沈没」と韓国メディアに酷評されたアジア杯日本シュート決定率「2・8%」という惨状

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「日本沈没」と韓国メディアに酷評されたアジア杯日本シュート決定率「2・8%」という惨状

スポーツ異聞更新

 サッカーのアジア・カップ準々決勝で、日本代表がアラブ首長国連邦(UAE)にPKの末に敗れたのは、運が悪かった「番狂わせ」だったのか。韓国・中央日報は韓国版の見出しで「日本沈没」と題し、ライバルの早々の敗退を報じた。単にアジア・ナンバーワン決定大会に敗れただけでなく、2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会へ向けて不吉な前兆ではないのか。海外ネットユーザーは「日本は過大評価されていたのか」と書き込んだが、正鵠を射てはいないか。

 日本代表が1-1からのPK戦(4-5)で敗れた1月23日の準々決勝を今さら振り返らなくても、その惨状ぶりは記憶に新しいところだろう。前半7分に縦パス1本でDF陣は裏を突かれ、先制点を許した。その後はゴール前の守備を固めるUAEの堅守をこじ開けられなかった。シュート3本だったUAEに対し、35本もシュートを放った日本だが、枠内にはたったの8本しか飛んでいない。この日の日本のシュート決定率は2.8%だった。何たる確率の悪さ。

 決定力不足は今回始まった課題ではない。だから、アギーレ監督はJリーグを視察し、FC東京のFW武藤ら新戦力を発掘し、代表に加えたはずではなかったのか。

 これでは韓国「フットボールリスト」に「試合を決定づける力のない日本は負けるしかなかった」と酷評されても反論のしようがない。さらにスポーツ韓国には「日本、ひどかった決定力不足に泣いた」と報じられ、総合ニュースメディアの「MKニュース」には「逆転勝ちがないアギーレ・ジャパンとしては先制点を許してしまった時点で敗北の影が忍び寄っていたかもしれない。試合を支配して一方的に進めたが、UAEの密集守備を破るのに手を焼いた」と批判された。まさに「決めるところを決めないと勝てないのがフットボール」なのだから。

 さらに、アギーレ監督の指導力も問われた。ワンタッチで細かくパスを回すサッカーで、相手守備陣の裏を突く展開を模索した。その起点が本田であり、香川だったが、司令塔として試合を支配していたかと問われると首を傾げる方も多いだろう。韓国のエススポーツニュースは「日本はすでに没落した」とし「足元でつなぐサッカーはすでに世界のトレンドではない」と突っ込まれた。また、海外のネットユーザーには「日本は本田と香川にあまりにも頼りすぎていた。UAEに敗れるのは避けられないことだったと思う」と書き込まれた。

 選手に新鮮みのなさも俎上に挙がる。実際、先発陣は1次リーグで敗退したブラジルW杯から変わっていない。代表監督の選定でもたついた韓国だが、W杯から代表選手は入れ替えている。W杯で精彩を欠き、批判を浴びたパク・チュヨン(朴主永)は外された。アーセナルなど欧州リーグで活動する韓国のエース的な存在でもだ。豪州のシドニー・モーニング・ヘラルドは「日本代表は技術に精通しているが、プレッシャーを受けたときのパフォーマンスには信服しかねる」と論評した。

 今回の敗退で日本代表は2017年にロシアで開催されるコンフェデレーションズカップの出場権を逃した。W杯前年に各大陸選手権の優勝国などが出場する大会だけに、強化には重要な大会。ブラジルW杯前年の13年大会に日本は出場している。

 将来の日本代表を背負う若手世代が世界で結果を残せていないのも将来の不安を誘因する。昨年、U-16(16歳以下)がU-17W杯の出場権を懸けたアジア選手権で5大会ぶりに予選敗退。U-19は4大会連続でU-20W杯の出場権を逃した。また、リオデジャネイロ五輪を目指すU-22は昨年のアジア大会で連覇を逃している。若い頃に世界を相手に戦う経験値のない選手が、A代表で世界を舞台に戦っている各国代表と互角に戦えるものなのか。

 海外のネットには「俺が見た中で最悪の日本代表だったね」「これ(準々決勝敗退)は意外な結果なのか? それとも日本は過大評価されていたのか?」「韓国は笑っているぞ」「日本はチャンスを無駄にしすぎ。肝心なところで外したツケが最後に来たな」などのコメントが寄せられていた。