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自民、衆院選見据え都議選に危機感 コロナ批判で逆風も

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東京都の小池百合子知事
東京都の小池百合子知事

 7月4日投開票の東京都議選まで2カ月を切り、自民党が秋までに行われる次期衆院選を見据え、危機感を強めている。菅義偉政権初の国政選挙となった4月の衆参3選挙は不戦敗を含めると全敗に終わり、都議選で結果を出せなければ政権への打撃は避けられないためだ。首相が最優先課題と位置付ける新型コロナウイルスへの対応も後手に回っている印象を与え、都議選は苦戦も予想される。

 「都議選は他に大きな影響を及ぼすという意味では大変重要な選挙だが、一地方選であることに違いない。(衆院選への)一つのバロメーターだろう」

 自民党の二階俊博幹事長は10日の記者会見で、都議選についてこう語った。前回都議選は、小池百合子知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が公明党と連携して躍進した一方、自民は過去最低の23議席に沈んだ。今回は自民が公明との選挙協力を復活させ、都議会第1党を都民ファから奪還できるかが焦点となる。

 自民が警戒するのは、都議選の結果が国政に大きな影響を与えてきたためだ。平成5年の都議選は細川護煕氏率いる日本新党が躍進。7月の衆院選で自民は大敗し、8月に細川氏が首相に就いて非自民連立政権が誕生した。21年都議選は都議会第1党に躍り出た民主党が直後の衆院選で大勝し、政権交代を果たした。

 自民都連の重鎮は「都議選は衆院選の票の行方を占う戦いになる。万が一、負ければ菅政権は厳しい状況に追い込まれる」と指摘。一方で「都民ファも前回ほど勢いはない。1カ月でコロナの感染状況が改善すれば、風向きも変わってくる」と期待をかける。

 小池氏の動向もカギを握る。自民は都政で小池氏と対立していたが、都議選での衝突を回避するため、昨年7月の都知事選で小池氏を実質的に支援し、歩み寄る姿勢を見せてきた。

 ただ、小池氏は都議選の対応を明確にしておらず、都連は小池氏と旧知の二階氏の調整に期待を寄せる。高島直樹都連幹事長は4月21日、党本部で二階氏と面会し、都議選への支援を要請。その後、記者団に「二階氏と連携を取りながら都議選を勝ち抜きたい」と語った。(広池慶一)

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