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立民、悩ましい共産との距離感 票が欲しいが連合政権は否定…

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野党国対委員長連絡会議で山田真貴子広報官の動画を検証する野党各党の国対委員長。手前は立憲民主党・安住淳国対委員長=24日午前、国会内(春名中撮影)
野党国対委員長連絡会議で山田真貴子広報官の動画を検証する野党各党の国対委員長。手前は立憲民主党・安住淳国対委員長=24日午前、国会内(春名中撮影)

 立憲民主党は24日の常任幹事会で、元農林水産相の吉川貴盛被告=自民党離党=の辞職に伴う4月25日投開票の衆院北海道2区補欠選挙について元衆院議員の松木謙公氏(62)の公認を決めた。共産党も立候補を準備しており、一本化が焦点になる。次期衆院選での議席増に向けても競合をできるだけ回避したい考えだが、共産が求める「野党連合政権」構想には否定的だ。「共産の票は欲しいが深入りはしない」という悩ましい立ち位置にある。

 常任幹事会では、同日投開票される羽田雄一郎元国土交通相の死去に伴う参院長野選挙区補選で、実弟の羽田次郎氏(51)の公認も決めた。令和元年の参院選同様、他の野党も支援に回る見通し。立民は、弁護士の郷原信郎氏(65)の擁立を模索する参院広島選挙区再選挙を含めたトリプル選挙に全勝し、次期衆院選への弾みとしたい考えだ。

 共産の穀田恵二選対委員長が24日の記者会見で一本化について「努力したい。さまざまな話し合いを始めようとしている」と前向きな姿勢を見せた。

 ただ、全国的には一本化はまだ進んでいない。289選挙区のうち70前後で競合する。共産はこれらの選挙区での候補者一本化と絡め、「次期衆院選で立民や共産などの野党側が勝利し、連合政権を樹立する」との目標を掲げて立民に賛同を求めている。

 共産は綱領で日米安全保障条約の廃棄を主張し、かつては「天皇制打倒」も訴えていた。立民の渡辺周幹事長代行は産経新聞の取材に「国家観の開きが大きい。それを共有することもなく政権を共にすることは難しい」と語る。

 立民最大の支持団体である連合の神津里季生会長も記者会見で「政権を共にすることはありえない」と否定。立民幹部は「連合政権は絶対だめだ。衆院選で『共産党政権でいいのか』が争点になれば勝てるわけがない。枝野幸男代表も理解している」と強調する。

 一方、共産は各選挙区に1万~2万の基礎票を有するとされ「多くの選挙区で立民の候補が当選できるかどうかの生殺与奪を握っている」(立民幹部)という現実もある。提案を安易に突っぱねることもできない。

 枝野氏は公にはノーコメントを続けており、1月の記者会見では「共産がいろんなことをおっしゃっていることは承知をしている」としつつ「何か申し上げられる段階ではない」と述べるにとどめた。(田中一世)

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