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公明 選挙戦略に狂い 遠山氏の「深夜会合」

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遠山清彦氏の辞職意向表明を受け謝罪した、公明党の山口那津男代表=1日午後、国会内(佐藤徳昭撮影)
遠山清彦氏の辞職意向表明を受け謝罪した、公明党の山口那津男代表=1日午後、国会内(佐藤徳昭撮影)

 衆院議員を辞職した公明党の遠山清彦氏による「深夜会合」などの不祥事が、同党の選挙戦略に狂いを生じさせている。次期衆院選に向け、新たに広島3区に候補を擁立するなど議席増を狙ってきたが、遠山氏を公認していた神奈川6区からは撤退を余儀なくされた。新型コロナウイルスへの対応や相次ぐ与党議員のスキャンダルで政権に厳しい視線が注がれる中、公明は党内の引き締めを急ぐ。

 「国民のみなさんに心からおわび申し上げ、出直していかなければならないと深く決意している」

 公明党の山口那津男代表は2日の党会合で、国民の不信を招く行動は慎むよう重ねて求めた。緊急事態宣言下の東京・銀座のクラブに深夜まで滞在し、自身の資金管理団体からキャバクラへの不適切な支出が判明した遠山氏をめぐっては、支援者からかつてない厳しい批判が殺到した。

 公明は神奈川6区は遠山氏に代わる候補者の擁立を見送り、自民党に明け渡さざるを得ない状況に追い込まれている。自民の二階俊博幹事長は2日の記者会見で「与党で候補者を立てないということはない」と述べた。

 革新系が強く、稲津久幹事長代理が平成29年の前回衆院選で約500票差で辛勝した北海道10区や、岡本三成元外務政務官=比例北関東=の「くら替え」となる東京12区も、もともと厳しい選挙区だ。遠山氏の不祥事で「票は減ることはあっても増えることはない」(公明中堅)と悲観的な見方が広がる。

 山口氏は「不祥事の影響を最小限にとどめるように最大の努力をしていく」と述べ、減少傾向が続く比例票の上積みも目指すが、反転攻勢の道は見えていない。(力武崇樹、広池慶一)

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