PR

ウソが傷口拡大 自民3議員離党 公明は議員辞職 危機意識乏しい与党 

PR

離党届を提出後、記者の囲み取材に応じて謝罪し、頭を下げる自民党の(右から)田野瀬太道文科副大臣、松本純前国対委員長代理、大塚高司国対副委員長=1日午後、自民党本部(佐藤徳昭撮影)
離党届を提出後、記者の囲み取材に応じて謝罪し、頭を下げる自民党の(右から)田野瀬太道文科副大臣、松本純前国対委員長代理、大塚高司国対副委員長=1日午後、自民党本部(佐藤徳昭撮影)

 自民党の松本純前国対委員長代理が緊急事態宣言下の東京都内で深夜まで銀座のクラブを訪れていた問題は、同党の2議員の同席が新たに判明し、3人が離党に追い込まれた。虚偽の説明は新型コロナウイルスへの危機意識の乏しさを浮き彫りにし、支持率回復の兆しがあった菅義偉(すが・よしひで)内閣には打撃となった。深夜会合などが批判された公明党の遠山清彦前衆院議員の辞職も、与党の次期衆院選戦略に悪影響を与えかねない。

 「改めて、党を挙げて信頼回復に努力したいと考えている」

 自民の二階俊博幹事長は1日の記者会見で、3人が離党したことを陳謝した。

 事態を深刻化させたのはクラブに「1人で行った」と一貫して説明していた松本氏だった。同日に2人が同席を認め、ウソが発覚。同席した田野瀬太道元文部科学副大臣は同日、記者団に「松本氏が私たち2人をかばおうとしているのを知っていた。心苦しかった」と釈明した。

 不祥事が小出しに明らかになったことで自民の傷口は広がり、対応は後手に回った。閣僚経験者は「危機管理としてウソが最も良くない。(新型コロナのワクチン対策などへの期待から)底を打ったとみられた内閣支持率も厳しくなる」との見方を示した。

 遠山氏の不祥事では、清廉なイメージを定着させてきた公明に批判の矛先が向かった。深夜会合が発覚した1月26日以降、党本部には「議員を辞めるべきだ」との声が殺到。支持母体の創価学会への抗議の電話も鳴りやまなかった。

 多くの会員が反発した集団的自衛権の限定行使を可能にする安全保障関連法(平成27年成立)を引き合いに、学会幹部は「クレームは安保法制の比ではない」と頭を抱えた。

 次期衆院選への影響も懸念される。特に候補者が比例代表から選挙区に転じ、初陣となる東京12区や広島3区では厳しい戦いを強いられそうだ。山口那津男代表は今月1日、記者団に「(選挙への)影響を最小限に食い止められるよう、最大の努力をしたい」と述べたが、明るい材料は見いだせていない。(力武崇樹、今仲信博)

この記事を共有する

おすすめ情報