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《独自》尖閣対応船でコロナ複数感染 警戒監視への影響懸念 

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 尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海警備を担う海上保安庁の尖閣専従巡視船の乗組員が、新型コロナウイルスに感染していたことが10日、分かった。6月に鹿児島市内で感染したとみられ、尖閣警備で指揮を執る海保最大級の巡視船2隻の乗組員2人も感染。尖閣周辺での中国公船の確認日数が過去最長を更新する中で、海保は感染拡大が警戒監視活動に影響を及ぼす恐れがあるとみて、危機感を強めている。

 海保などによると、感染したのは第11管区海上保安本部(那覇)の40代男性1人と10管(鹿児島)の20代男性2人の計3人。海保で初めての感染者で、クラスター(感染者集団)が発生した鹿児島市のショーパブ「NEWおだまLee男爵」で感染したとみられる。11管の1人と10管の1人は6月26日に、10管の別の1人は同29日に店を訪れ、7月上旬に感染が確認された。店では約100人の感染が確認されている。

 11管の海保官は尖閣領海警備の専従巡視船全12隻の1隻「なぐら」(石垣海上保安部、1000トン級)の乗組員で、船の修理のため6月上旬に鹿児島に入った。なぐらは現在も鹿児島に残ったままだという。10管の2人は「しきしま」(鹿児島海保、6500トン級)と「れいめい」(同)の乗組員。尖閣専従船ではないが、尖閣周辺に頻繁に派遣され、なぐらなどの専従船を指揮する立場で警戒監視に当たっている。

 海保は船を消毒。3人を入院やホテル療養とし、接触した可能性がある乗組員らを2週間、自宅や宿泊施設にとどめる対応を取っている。

 尖閣周辺では、10日も中国海警局の船が航行。88日連続となり、平成24年9月の尖閣諸島国有化以降で最長の連続日数を更新した。領海への侵入時間も延ばし、領海内で日本漁船を追尾するなど管轄権があるかのような態度を強めている。海保は、これらの動きを見据えつつ、感染が拡大すれば巡視船の運用調整に迫られることになる。

 海保は感染判明後の7月4日、「職員が自ら感染リスクの高い場所に出入りし、今回の事態を招いたことは誠に遺憾」と各所属に事務連絡した。

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