PR

自民党、相次ぎ研修会 人事にらみ派閥「熱い夏」

PR

 自民党各派閥の夏の研修会が8月下旬から相次いで開催される。先の参院選で勢力を拡大した派閥もあれば、所属議員数を減らした派閥もある。安倍晋三首相が9月中旬に行う予定の内閣改造・党役員人事をにらみ、派内の結束を図るとともにポスト獲得へ存在感を示す狙いがある。

 研修場所として人気が高いのは長野県軽井沢町だ。

 竹下派(平成研究会、53人)は25、26両日、各派の先陣を切って軽井沢町を訪れる。インターネットによる選挙運動について慶応大大学院の田代光輝・特任准教授の講演を聴く。

 病気療養中の竹下亘会長は参加を見送る方向。会長代行の吉田博美氏も引退し、参院選前に比べ所属議員数は2人減。茂木敏充経済再生担当相と加藤勝信総務会長の2人の「ポスト安倍」候補を抱えるが、派内結束の維持が課題だ。

 首相の出身派閥で党内最大の細田派(清和政策研究会、97人)は9月4、5両日、例年通り軽井沢町で開催。楽天の三木谷浩史会長兼社長や国際政治学者の三浦瑠麗さんが講師を務める予定だ。

 麻生派(志公会、54人)は9月3日、横浜市で開催。所属議員数は参院選前から2減。研修会では党憲法改正推進本部の高村正彦最高顧問が改憲をテーマに講演する。首相が目指す改憲の実現へ機運の醸成を図り、存在感を示す。

 岸田派(宏池会、46人)は9月4、5両日に山梨県山中湖村を訪れる。参院選では、派所属の現職4人が落選。領袖である岸田文雄政調会長の地元で派幹部が議席を失う痛手を負った。繰り上げ当選した衆院議員が加入したものの、所属議員数は49人から46人に減少した。「ポスト安倍」に意欲を見せてきた岸田氏だが、「これほど負けるようでは難しいのでは」(ベテラン)と派内には沈滞ムードが漂う。厳しい状況で結束できるかが鍵となる。

 各派で唯一、所属議員数を増やした二階派(志帥会、45人)は9月7、8日に福島県郡山市で行う。東日本大震災の被災地・福島で「復興に寄り添い、二階俊博幹事長がライフワークとする国土強靱化を推進する姿勢を示すのが狙い」(同派関係者)という。勢力拡大の勢いを二階氏の幹事長続投につなげたい考えだ。

 石破派(水月会、19人)は9月1、2日に神奈川県小田原市で開き、会長の石破茂元幹事長が講演する予定だ。「ポスト安倍」に意欲を示す石破氏だが、首相の政権運営を批判する手法には派内外から批判も出ている。参院選では応援の人気に陰りもみられ、存在感をどう高めるかが課題だ。

 石原派(近未来政治研究会、11人)は9月4、5日に長野県大町市などで開催する。参院選で派内唯一の現職が落選。危機感が高まる中、閣僚ポストの獲得を目指す。谷垣グループ(有隣会、約20人)は9月11日、東京都内で開催を予定し、自転車事故によるけがで政界引退した谷垣禎一前幹事長も参加の方向で調整している。岸田派の一部議員が同グループと兼務する動きも注目される。

この記事を共有する

おすすめ情報