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重度障害者当選、国会変わる れいわ新選組

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政治団体「れいわ新選組」の山本太郎代表(右)と船後靖彦氏=21日午後、東京・平河町の都市センターホテル(酒巻俊介撮影)
政治団体「れいわ新選組」の山本太郎代表(右)と船後靖彦氏=21日午後、東京・平河町の都市センターホテル(酒巻俊介撮影)
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 21日に投開票された参院選では、「れいわ新選組」が2議席を獲得した。当選したのは難病「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」患者の船後靖彦氏と、脳性まひで重度障害者の木村英子氏。いずれも手足を自由に動かすことが難しい障害があり、国会では移動や意思表示をサポートする対応が必要だ。8月1日召集の臨時国会に向け、与野党を超えてバリアフリーの議論が始まっている。

 「国会のバリアフリーや審議の仕方をどうサポートするか。今後、れいわと話をし、野党第一党の責任として与党側にもお願いをしなければいけない」

 立憲民主党の福山哲郎幹事長は22日のBS日テレ番組でこう述べ、国会で船後氏らを受け入れる準備を進めるよう促した。

 参院本会議での採決は、平成10年の通常国会から原則「押しボタン方式」が使われているが、船後、木村両氏は議席の投票ボタンを自力で押すことが難しい。

 参院の規定では、議場に入ることができるのは国会議員や参院事務局職員ら一部の人に限られる。ボタンを押す介助が必要となりそうだが、過去に介助者が議場に入り、代わりにボタンを押した例はない。

 ただし、昭和39年の通常国会では、賀(か)屋(や)興(おき)宣(のり)法相(当時)が歩行困難を理由に、議長が秘書らの同行を許した先例がある。両氏が望めば、秘書らの同行や押しボタン方式での代理投票が議院運営委員会理事会で協議されるとみられる。

 それ以外にも、対応が必要な場面はいくつもある。

 船後氏は国会で質問する際には代読が必要だ。国会内にはバリアフリー化したトイレやエレベーターもあるが、障害の状態により車いすの大きさも変わってくるため、新たな対応が必要になる可能性もある。

 与党幹部は「完璧に全てに応えられるかは分からないが、成功と失敗を繰り返して努力していくしかない」と語る。

 参院では過去に車いすで活動した八代英太元郵政相や、視覚障害者の堀利和元参院議員がいた。堀氏によると、初当選後は当時の議員会館に点字ブロックが設置され、参院環境委員長を務めた際には事務局の職員が補佐役を務めたという。

 堀氏は、今回、重度の障害を持つ2氏が当選したことについて「国会の運営や風景が変わるのではないか。国会という象徴的な場が多様に対応することに意義がある」と期待する。(今仲信博)

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