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【参院選・首相会見詳報(上)】「令和の新たな国造りを力強く進める」

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参院選一夜明けの会見で記者団の質問に答える安倍晋三首相=22日午後、東京・永田町の自民党本部(春名中撮影)
参院選一夜明けの会見で記者団の質問に答える安倍晋三首相=22日午後、東京・永田町の自民党本部(春名中撮影)
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 安倍晋三首相(自民党総裁)が22日、参院選の結果を受け、党本部で行った記者会見での発言詳報は以下の通り。

 「ここ数日の西日本を中心とした大雨では、各地で被害も発生しており、被災された方々には心よりお見舞いを申し上げます。国民の皆さまには今後とも、自治体の避難情報などに十分警戒していただくこととともに、政府としても、万全の対応を整備、整えてまいります」

 「今回の参院選は全国的に雨の日が続き、地域によっては大雨による被害、災害も懸念されている中での選挙戦となりましたが、そうした中でも多くの皆さまが投票所に足を運んでいただきました。まず冒頭、心より感謝申し上げます」

 「この選挙、最大の争点は、政治の安定でした。参院選は政権選択の選挙ではありません。しかし、政治の安定に直結しています。12年前、参院選の大敗によって国会にねじれが生じ、混乱の中で、あの民主党政権が誕生した。そして、決められない政治のもと、経済は低迷しました。令和という新しい時代を迎え、あの混迷の時代には絶対に逆戻りさせてはならない。安定か、混迷か、との私たちの訴えに、街頭で多くの皆さんが足を止め、耳を傾けてくださいました。そして、連立与党で71議席、改選議席(124議席)の過半数(63議席)を大きく上回る議席をいただきました。安定した政治基盤の上に新しい令和の時代の国づくりをしっかりと進めよ、と国民の皆さまからの力強い信任をいただいたことに厚く厚く御礼を申し上げます」

 「わが党としても、前回、3年前の参院選を上回る議席をいただきました。参院選で3回連続、これだけの議席を得ることができたのは、大平(正芳)、中曽根(康弘)総裁以来のことであります。そして衆院も合わせれば、6回連続、国政選挙において、国民の皆さまから自民党への強い支持をいただくことができました。本当に身の引き締まる思いであります。自民党の総力を結集し、党一丸となって、令和日本の新たな国造りを力強く進めていかなければならない、その確固たる決意を今ここにいる、同僚議員とともに新たにしております」

 「最大の課題は、少子高齢化への対応です。令和初の国政選挙となった今回の選挙では、街頭において、高校生の皆さんや小さいお子さんを連れたご家族がこれまで以上に多く、私たちの主張に真剣に耳を傾けてくださいました。そして10代、20代、30代、まさに令和の時代を担う若い世代の皆さんから、私たち自民党は強い支持をいただくことができました」

 「10月から消費税を財源として3歳から5歳まで全ての子供たちの幼児教育・保育を無償化します。来年4月からは真に必要な子供たちへの高等教育も無償化いたします。戦後、日本国憲法によって実現した小中学校9年間の無償化以来、70年ぶりの改革であります。お約束した通り、実行に移してまいります。子育て世代の負担を軽減し、未来を担う子供たちに大胆に投資することで、家庭の経済事情に関係なく、子供たちの誰もが自らの夢に向かって頑張ることができる。そういう社会を作り上げてまいります」

 「高齢者の皆さんの安心もしっかりと確保します。特に、厳しい状況に置かれている方々にこそ光を当てていく。これは、政治の責任です。10月から低年金の皆さまに対しては最大6万円を支給します。介護保険料の負担も3分の2に軽減します。同時に、意欲ある皆さんは70歳までの就労機会を確保する、働く意欲をそぐことのないよう、在職老齢年金のあり方も見直します。年金の受給開始時期を遅らせ、その分月々の年金額を最大40%以上増やすことができる。そうした選択肢をさらに拡大いたします」

 「少子高齢化の進展はピンチではありますが、他方で、人生100年時代の到来は大きなチャンスであります。お年寄りも若者も女性も男性も、障害や難病のある方も誰もが生きがいを感じることができる、1億総活躍社会の実現に向けた取り組みを一層強化していきます。そのためにも子供たちから子育て世代、現役世代、高齢者の皆さままで全ての世代が安心できるものへと社会保障全般の改革を進めていく、国民の皆さまの声に、よく耳を傾けながら今後さらに具体的な議論を加速してまいります」

 「この6年間、生産年齢人口が500万人減る中にあっても、3本の矢の経済政策によって、雇用は逆に380万人増えました。社会保障の支え手がしっかりと厚みを増したことで、今年の4月、年金額を増やすことができました。安心できる社会保障の基盤、それは強い経済であります。10月からの消費税率引き上げに対しては、教育の無償化に加え、思い切ったポイント還元、プレミアム商品券の発行、そして自動車や住宅に対する大胆な減税など、十二分の対策を講じることで、国内消費をしっかりと下支えしてまいります。貿易摩擦、英国の欧州連合(EU)からの離脱など世界経済の先行きには、不透明感がありますが、景気の下振れリスクには躊躇(ちゅうちょ)することなく、機動的かつ万全の対策を講じていく考えであります」

 「この選挙では憲法改正も大きな争点となりました。憲法改正を最終的に決めるのは国民投票、すなわち国民の皆さまです。そして、その案を議論するのは私たち国会議員の責任です。しかし、その改正原案を審査すべき憲法審査会は野党の協力が得られず、この1年間、衆院ではわずか2時間余り、参院ではたった3分しか開かれていません」

 「街頭演説のたび、議論を前に進める政党を選ぶのか、それとも議論すら拒否する党を選ぶのか、今回の参院選はそれを問う選挙だと私は繰り返し申し上げてきました。少なくとも議論は行うべきである、これが国民の審判であります。野党の皆さまにはこの民意を正面から受け止めていただきたい。今後は憲法審査会において、与野党の枠を超えて、真剣な議論が行われるものと確信しています」

 「わが党はすでに自衛隊明記、教育無償化など4項目について憲法改正のたたき台を提示しています。立憲民主党はじめ、野党の皆さんにもぜひ、それぞれの案を持ち寄っていただきたい。そして、憲法審査会の場で憲法のあるべき姿についてぜひ活発な議論を進めていただきたいと考えています」

 「衆参両院で3分の2というハードルは極めて高いものでありますが、そうした議論を深める中で、与野党の枠を超えて3分の2の賛同が得られる改正案を練り上げていきたい。私たちのたたき台は最善と考えるものを提案させていただいていますが、この案だけにとらわれることなく、柔軟な議論を行っていく考えです。令和の時代にふさわしい憲法改正案の策定に向かって衆参両院の第一党として、わが党は今後強いリーダーシップを発揮していく決意であります」

 「10月には天皇陛下の即位の礼が執り行われます。世界中の人たちを日本に迎えます。そして、日本で初めてのラグビーW杯、その次には2020年東京五輪・パラリンピック。いよいよあと1年となりました。そして、2025年には大阪・関西万博が開催されます。まさに世界の真ん中にあって、国民と皆さまとともに新しい令和の時代の国造りを力強く進めていく、このことが参院選でいただいた国民の皆さまからの負託に応える道であると確信しております。安倍内閣のさらなるチャレンジに国民の皆さまのご理解とご支援を賜りますよう、心からお願いを申し上げます」

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