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近畿唯一の自民新人・加田氏「鴻池議席」を死守 兵庫選挙区

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当選が決まりバンザイする自民党新人の加田氏=神戸市中央区
当選が決まりバンザイする自民党新人の加田氏=神戸市中央区

 近畿2府4県の選挙区で自民が唯一新人を擁立した兵庫選挙区(改選数3)では、自民新人の加田裕之氏(49)が元防災相の故・鴻池祥肇(よしただ)氏の後継色を前面に出した選挙戦を展開したが、自民が推薦する公明候補に友好団体の切り崩しを受けるなど苦戦。最後の議席に滑り込む形の薄氷の勝利となった。

 「当選確実まで時間がかかり、お待たせして申し訳ありませんでした。みなさんの踏ん張りでなんとか議席を守り切ることができた」。神戸市中央区の選挙事務所に姿をみせた加田氏は支持者に深々と頭を下げ、感謝の言葉を述べたが、初当選を決めたにもかかわらず、表情は硬かった。

 改選数が1増えた同選挙区では平成28年に続き、自民と連立与党を組む公明がそれぞれ新人を擁立。序盤から報道各社の情勢調査で優勢が伝えられたが、公明による自民の友好団体の切り崩しが予想以上に進んだ。

 例えば、公明陣営が後援会長に据えたのは日本港運協会の久保昌三会長。港町・神戸での海運業界票の獲得が狙いだった。港運はもともと、推薦する自民の友好団体でもあり、自民県連幹部が「舌を巻く勢いだ」と焦りを見せる展開となり、保守票の分散が不安視されていた。

 自民県連幹部は「慢心が一番怖い。厳しい戦いだ」と呼びかけ、組織の引き締めを徹底。二階俊博幹事長ら党三役が兵庫入りし、14日には安倍晋三首相も来県した。加田氏は憲法改正に積極的だった鴻池氏の言葉を引用するなど、後継であることを全面的にアピール。集会などでも「自分は生粋の自民党員。兵庫選挙区で唯一の公認候補だ」と強調し、保守層を固めて鴻池氏の残した議席を守り切った。

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