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【自民党総裁選】早くも「次」に向け石破茂元幹事長が始動 まず地方行脚再開へ

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あいさつする石破茂元幹事長=20日午後、東京・永田町(宮崎瑞穂撮影)
あいさつする石破茂元幹事長=20日午後、東京・永田町(宮崎瑞穂撮影)

 自民党総裁選で安倍晋三首相に敗れた石破茂元幹事長が早くも「ポスト安倍」に向けて動き出す。石破氏サイドは党員・党友票を中心に全体の3割を得た戦いぶりを「善戦」と受け止めており、26日に都内で開いた慰労会は明るいムードに包まれた。石破氏は次を見据えて近く地方行脚を再開する。

 「石破氏が次に受けるポジションは総裁以外ない。入閣は断るべきだ」

 首相が行う内閣改造・党役員人事で石破氏を支持した議員の処遇が注目される中、石破派(水月会)の中堅議員は「干される覚悟」をこう語った。

 総裁選は国会議員票(405票)と同数の党員票の計810票を争い、安倍首相が553票、石破氏は254票だった。ダブルスコア以上の大差がついたものの、予想を上回る得票だったことから「善戦」ともいわれる。党員票の45%を獲得した石破氏は20日、「(安倍首相の)『1強』といわれるが、決してそうではない」と一定の存在感を示せたことに笑顔を見せた。

 26日夜に東京・築地で開かれた慰労会も、水炊きを囲む出席議員の表情は明るかった。

 一方、首相陣営は今回の結果に神経をとがらせる。麻生太郎副総理兼財務相は21日の麻生派(志公会)会合で、平成24年の総裁選の決選投票と比べ、議員票が増えたにもかかわらず石破氏の議員票が減ったことに触れ、「どこが善戦なのか」と批判した。

 しかし、首相陣営の幹部は総裁選前、「石破氏が200票を下回れば『ポスト安倍』の芽を完全につぶすことができる」と首相の圧勝を目指していた。徹底的に党員票の引き締めを図ったが、石破氏は200票を上回り「ポスト安倍」に希望をつなぐ形となった。

 連続3選を果たした首相は次の3年が最後の総裁任期となる。次期総裁選には今回、立候補を見送って首相支持に回った岸田文雄政調会長が意欲を示す。今回は石破氏に1票を投じた小泉進次郎筆頭副幹事長や河野太郎外相らが名乗りを上げる可能性もある。

 半数近くの支持を得た党員票は石破氏にとって大きな支えだ。石破氏側近は「今後は『ポスト安倍』との戦いとなる。まずは地道に地方を回ることから始めたい」と語った。(奥原慎平)

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