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【参院選】立憲民主×国民民主×共産 すれ違う思惑 1人区一本化すきま風

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 来年夏の参院選の改選1人区で候補者の一本化を目指す主要野党の間に思惑のずれが生じている。共産党が過去2回の国政選挙での候補者一本化を正式な「相互推薦」に深化させることを呼びかけているのに対し、野党第一党の立憲民主党はあくまで候補者のすみ分けにとどめる構えだ。安全保障政策などで溝を抱える共産党と国民民主党の間にもすきま風が吹く。

 立憲民主党の枝野幸男代表は24日、さいたま市での講演でこう訴え、参院選に向けた強気の姿勢を重ねて示した。

 「(比例代表の)候補者は20人くらい立てる!」

 平成28年の参院選での旧民進党の擁立数に並ぶ数を挙げたのは、次期参院選で野党共闘の主導権を握ろうという戦略の表れだ。枝野氏は、来年の改選で与野党の「衆参ねじれ」を作り出し、政権を追い込んでいく筋書きを念頭に置く。

 「枝野氏は共産党や国民民主党と1人区で候補をすみ分ける気だが、どちらの候補も推薦する気はない」

 周辺は枝野氏の思惑をこう読み解く。実際、立憲民主党は、共産党の志位和夫委員長が1月に呼びかけた相互推薦に向けた協議開始を半年近く放置している。

 強気の背景には、最近の地方選での「実績」もある。自民、立憲民主、共産各党の公認候補が三つどもえの戦いを繰り広げた10日の東京都中野区議補選は、立憲民主党候補が約4万票を獲得し、次点の自民党候補に1万票近い差をつけて当選した。立憲民主党幹部は「共産党と組まない方が実は戦いやすい」と語る。

 一方、過去2回の国政選挙で自主的に候補者を降ろした共産党は、立憲民主党などの共闘先に票が流れていることに危機感を抱く。志位氏は21日の記者会見で「今度の参院選では一方的に降ろすことはしない」と重ねて訴えた。また、安保政策などで見解の違いがある国民民主党に対しては、1人区での候補者一本化にさえ慎重姿勢を示す。

 国民民主党は、共産党と一定の距離を置く構えをにじませながらも「1人区では候補者調整が必要」(玉木雄一郎共同代表)との立場だ。同党幹部は、立憲民主党を念頭に「左にまっしぐらでは政権を担えない」と強調するが、1人区限定とはいえ共産党の票をあてにする姿勢が、その立ち位置を分かりにくくしている。(小沢慶太、広池慶一)

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