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欧州各国と比べ日本は野党厚遇 国会質問時間の与野党攻防が激化

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欧州各国と比べ日本は野党厚遇 国会質問時間の与野党攻防が激化

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 衆院予算委員会を舞台に、29日にも平成29年度補正予算案の審議が始まるが、審議の前提となる質問時間配分をめぐる与野党の対立が早くも過熱している。与党は今国会でも「与党2対野党8」と偏重していた慣例を見直したい考えだが、野党は審議拒否もちらつかせて現状維持を求める。自民党は欧州各国の配分事例に関する資料を作製し、議員数に比例した国会運営に近づけたい意向だ。

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 自民党の森山裕国対委員長は23日の記者会見で、野党偏重の質問時間配分について「いびつ過ぎる」と見直しを求めた。一方、野党第一党の立憲民主党の辻元清美国対委員長は現状維持を求めた上で「それがはっきりしないと(今後の)国会運営の話し合いができない」と審議拒否の構えすらみせている。

 与野党は衆院予算委の筆頭理事同士で日程協議を進めてきた。

 「『5対5』でも、1人あたりの(平均の)持ち時間は与党約10分、野党約30分になる。これでも与党は譲っている」。与党筆頭の菅原一秀氏(自民党)は22日の協議で、予算委の委員50人のうち与党が34人を占めることなどを理由に、時間配分の見直しを求めた。

 しかし、野党筆頭の逢坂誠二氏(立憲民主党)は「2対8は譲れない」と反論。「党首討論を開催する週に首相の予算委出席を削ることは許されない」と付け加えていた。

 筆頭理事間の協議は23日も平行線をたどったため、森山氏は辻元氏に電話で「5対9」を提案した。だが、これも拒否されたことから、河村建夫衆院予算委員長(自民党)は職権で、各党の理事が集まる理事懇談会を24日にセットした。

 理事懇でも野党側は反発するとみられる。ただ、議院内閣制を採用する欧州各国と比べ、日本の衆院は野党に手厚く時間配分されてきた。自民党の調査によると、英国下院は「3対4」で野党が少し多い。ドイツやイタリアは「6対4」と議席数の多い与党が質問時間も多く確保している。

 衆院予算委での論戦を前に、衆参両院は24日から3日間の日程で、安倍晋三首相の施政方針演説に対する各党代表質問を行う。

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  • 自民党の森山裕国対委員長(斎藤良雄撮影)