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河野太郎外相が外交演説 北朝鮮の非核化へ毅然対応 東シナ海、中国に改善促す

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河野太郎外相が外交演説 北朝鮮の非核化へ毅然対応 東シナ海、中国に改善促す

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衆院本会議で演説する河野太郎外相=22日午後、国会(宮崎瑞穂撮影) 1/1枚

 河野太郎外相が22日に行った外交演説は、核・ミサイル開発を進める北朝鮮や、強引な海洋進出を進める中国に向けた毅然(きぜん)とした姿勢が際立った。

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 北朝鮮をめぐっては「圧力のない中での対話は、核武装を完了したと公言する北朝鮮を非核化に向けて動かすことはできない」と指摘した。中国とは関係改善への意欲を示す一方、尖閣諸島(沖縄県石垣市)を含む東シナ海での軍事的挑発を念頭に「中国側にも建設的な努力を促していく」との姿勢を鮮明にした。

 「選挙、法律、徴税、入国管理など各国の制度構築の取り組みに積極的に手を差し伸べていく」

 この言葉は、巨額の経済援助を武器に世界中で「札束外交」を展開する中国を牽制(けんせい)し、日本らしい援助で国際社会での存在感を高める意欲を示したものだ。

 河野氏は外相就任前は政府開発援助(ODA)半減を主張していた。ただ、周囲には「戦後復興や東日本大震災などで日本は世界に助けられた。日本人は海外にもっと目を向け国際貢献すべきだ」と語り、無駄を削減しつつ効果的な援助を目指す考えだ。

 演説では、気候変動問題や核兵器廃絶など地球規模課題を取り上げた。トランプ米大統領が「米国第一」を掲げ、世界の平和と繁栄の基盤が揺らぎかねない現状への危機感の裏返しともいえる。

 中東政策については唯一「私は」と自らを主語とし、中東諸国要人との独自人脈と知見への自負をにじませた。中東情勢が混迷を深める中で、河野氏の外交手腕が問われそうだ。(小川真由美)