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民進党いよいよ最終章…解党→新党論をめぐる3つの暗闘 

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民進党いよいよ最終章…解党→新党論をめぐる3つの暗闘 

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民進党の大塚耕平代表インタビュー=11月16日午後、東京・永田町の民進党本部(斎藤良雄撮影) 1/1枚

 細野豪志元環境相ら複数のベテラン議員の「離党ドミノ」に衆院選直前の希望の党への合流、そして立憲民主党の離反…。今夏から延々と続いてきた民進党の混迷が、いよいよ最終章に突入する。大塚耕平代表が切るカードは「解党」。ただし、その後の党再生の展望は描き切れておらず、党内外へのハレーションは避けられそうにない。

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 「それは違うでしょ? 目的もなく『解党すればいい』なんて議論はない」

 民進党の岡田克也常任顧問は今月上旬の党会合で、仏頂面でそう言い放った。大塚執行部が党再生のたたき台に盛り込んだ「解党的出直し」への異論だった。

 大塚氏が解党論へと傾いた背景には、先の衆院選で候補者を立てなかった民進党は「既に政治的に解党されている」(衆院ベテラン)という現状認識があった。大塚氏に近い参院議員は「党勢回復を図るより、2年後の参院選に向けて、さっさと解党して態勢を立て直すべきだ」と語る。

 とはいえ、その後の戦略は定まらない。執行部内では「解党後、ほぼ同一のメンバーで新党を作る」というシナリオが有力視されている。だが、「看板の掛け替え」以上の展望を示すことができなければ、岡田氏ら党存続派を納得させることは難しい。

 解党論の浮上で、党内の「離党予備軍」も浮足立っている。小川敏夫参院議員会長は、立憲民主党への入党を検討する参院議員を束ねて「分党」を模索する動きを本格化させている。

 「行動するときは大きくまとまって行動すべきだ」

 小川氏は今月上旬から、「予備軍」とされる複数の議員に接触し、こう訴えている。いったん分党してから立憲民主党に合流するという手続きを踏めば、民進党の政党交付金を議員数などに応じて受け取ることが可能になるからだ。

 一方、民進党とたもとを分かった立憲民主党や希望の党にとっても、民進党の解党騒動は他人事ではない。

 希望の党の玉木雄一郎代表は12日の記者会見で、統一会派結成などを念頭に「さまざまな連携のあり方を探りたい」と民進党に重ねて秋波を送った。解党後にできた新党との連携なら、決別した古巣との「野合」批判をかわすことができるという計算が透ける。

 立憲民主党としても、衆院野党第一党の座を明け渡したくはない。「永田町の数合わせのゲーム」を忌避する姿勢とは裏腹に、民進党離党組などをのみ込んでじわじわと党勢を拡大している。連合関係者は枝野幸男代表の胸中をこう読み解いてみせた。

 「連合は、野党第一党でなければ腰を入れて応援しない。そのことを枝野氏はよく理解している」(松本学、奥原慎平)