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【衆院解散】公明党が激怒…小池百合子氏の「首相指名選挙は山口那津男さんがいい」発言

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公明党が激怒…小池百合子氏の「首相指名選挙は山口那津男さんがいい」発言

衆院解散更新
国政新党「希望の党」代表に就任した小池百合子知事。左は公明党の谷村孝彦幹事長代行=26日午後、東京都庁 1/1枚

 公明党が国政政党「希望の党」代表に就任する小池百合子東京都知事に強い不快感を示している。小池氏が25日、次期衆院選後の特別国会での首相指名選挙の投票先について「(公明党代表の)山口那津男さんがいい。連携していける」と発言したためだ。小池氏の狙いは国政での自民、公明両党による選挙協力の分断とみられるが、露骨な秋波に公明党側は「冗談ではない」と怒り心頭だ。(岡田浩明)

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 「都知事の職責は重い。国政レベルの政党の代表職と、都知事の二足のわらじが務まるほど生易しいものではない」

 公明党の山口那津男代表は26日の記者会見で強いトーンで小池氏を批判した。山口氏はこれまでも知事職に専念するようくぎを刺してきたが、それを振り切って代表に就く小池氏への不快感は「山口さんがいい」発言で一気に膨らんだ。党内からは「そんなことで自公連立が浮足立つことはない」「公明党を軽くみているのか」との声が上がる。

 公明党は7月の都議選で、国政で連立を組む自民党とたもとを分かって、小池氏が率いた地域政党「都民ファーストの会」と連携した。公明党が不快感を示すのは、都政は小池氏と連携、国政は自公連立-という「ねじれ」現象の中、小池氏が希望の党代表に就任すれば、次期衆院選で自民党と希望の党との板挟みになり、支持者が混乱しかねないという懸念があるからだ。

 長年培ってきた「選挙区は自民、比例は公明」という自公協力。それに比べて組織票を持たない希望の党との連携は、比例票が上積みされるわけでもなく、「見返りは何もないから国政での連携はあり得ない」(党関係者)という事情もある。しかも、現有35議席のうち比例26議席の死守を目指す公明党にとって、「一票の格差」是正で定数減となる比例北関東ブロックなどで希望の党はライバルとなる。

 小池氏にしてみれば、公明党の急所を突く「抱きつき」戦術で、自公関係にくさびを打ち、都政と同じように国政でも連携を模索する狙いがあったようだが、結果は逆効果だった。公明党の怒りを買い、むしろ自公両党が結束を固める方向に作用した。

 都議選での公明党の離反に対し、恨み節がくすぶる自民党内には「公明党は東京選挙区では自主投票にするのではないか」という不信感が漂う。そんな中、自民党の塩谷立、公明党の斉藤鉄夫の両選対委員長は26日、自民党本部で会談し、自公で結束して衆院選に臨む方針を確認した。斉藤氏は会談後、こう断言した。

 「国政は自公で選挙に臨むという基本姿勢は一ミリも揺らがない」