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【新潟の女性国会議員に聞く】公用車送迎で批判された金子恵美衆院議員「自民党内で女、子供持ち込むなと言われた。ショックだった」

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公用車送迎で批判された金子恵美衆院議員「自民党内で女、子供持ち込むなと言われた。ショックだった」

新潟の女性国会議員に聞く更新
インタビューに答える自民党の金子恵美衆院議員 1/2枚

 政府は平成32年までに指導的地位に占める女性の割合を30%にする目標を掲げるが、国の施策立案の担い手である国会議員に占める女性の割合は13%にとどまる。新潟県選出の金子恵美衆院議員(自民党)と西村智奈美衆院議員(民進党)の与野党の女性議員2人に、政治活動と出産、子育ての両立の難しさや女性政治家の活躍を阻む空気などを聞いた。

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◆自民党の金子恵美衆院議員「切迫早産疑いで入院も理解なく」

 総務政務官を務めていた際に公用車で長男(1)を保育所に送迎し、今年6月、週刊誌で批判された。総務省の運用ルール上問題はなかったが「私的に使っている」という誤解を招きかねないので控えるようにした。

 普段は自宅の議員宿舎から事務所と保育所がある議員会館まで20分掛けてベビーカーを押している。公用車は前後に公務があるときだけ。夫の仕事は朝が早く、出張も多いが、私が無理なときは夫がやりくりして行っている。新潟に住む母に来てもらうことも。政務官は5分刻みで予定が詰まり、移動しながらの打ち合わせも多い。タクシーを使えという声もあるだろうが、機密保持の面で公用車の必要があった。

 批判と同時に「ルールを守っているのだから乗り続けるべきだ」との意見もいただいた。子育て中の働く一般の女性にとってそうであるように、議員であっても保育所送迎と仕事は切り離せない。私は子育て中の初めての総務政務官だったが、子供を抱えた議員が今後続くこともあるだろう。女性が仕事に十分力を発揮でき、後ろめたさを感じないで済む制度のあり方を議論していきたい。

 鈴木貴子衆院議員が妊娠してネット上でバッシングされたが、私も自民党内で「女子供のことを持ち込むな」と言われた。出産、子育ては女性の人生で当たり前のことだと思っていたのでショックだった。出産直前まで政治活動に追われて切迫早産の疑いで入院した。絶対安静が必要だったが、周囲からは「動けるだろ」となかなか理解を得られなかった。永田町は男社会、永田町に向けられる目も男性目線だと痛感した。

 子育て中の女性国会議員はまだ数人しかいないが、政治が変わらなければ社会も変わらない。私たちは身をもって両立の大変さを感じている。もっと女性が働きやすくなるよう、男性中心社会に風穴をあけたい。

■かねこ・めぐみ早大卒。新潟放送勤務、新潟市議、県議を経て平成24年の衆院選で新潟4区から初当選。自民党女性局次長、総務政務官を務めた。当選2回。39歳。

◆民進党の西村智奈美衆院議員「保育園、私も落ちた。目の前真っ暗」

 昨年11月、49歳で第1子となる長男を出産した。40歳で結婚し、議員活動を優先しながら不妊治療を続け、やっと授かった。国会会期中は週末に子連れで新潟の選挙区を回り、週明けに再び東京へ戻る生活だ。育児でなかなか自由に動けず、会合の参加も出産前の半分に制約されている。

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  • インタビューに応じる民進党の西村智奈美衆院議員