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「この内閣は結果本位の仕事人内閣だ」
安倍晋三首相記者会見・詳報(1)更新「構造改革こそがアベノミクスの最大の武器であります。突破力のある人材を積極的に登用し、時代のニーズに応える改革を断行いたします。農政改革は当選3回の若手ながら、これまで党の農林部会長、農水副大臣としてTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉や農協改革など、攻めの農政を主導してきた斎藤健氏にお願いいたします」
「中川雅治環境相も初入閣ですが、かつて環境事務次官も務めた環境政策のプロです。パリ協定の実施に向けた長期戦略の策定など、世界の温暖化対策をリードする大胆な経済社会の変革に挑戦してもらいたいと思います」
「規制改革全体の旗振り役は梶山弘志氏です。地方の個性をいかした地方創生を力強く進めていく。そのために岩盤のように固い規制にもどんどんチャレンジしてまいりたいと思います。国家戦略特区での獣医学部新設では、内閣府と文部科学省との調整過程をめぐり、当事者間で言った、言わないの水掛け論に陥り、疑惑を、疑念を招きました。梶山氏にはそうした省庁間の調整プロセスも含め、さらなる透明性の向上に向けて特区制度の運用強化を進めてもらいます」
「林芳正文科相はこれまでさまざまな閣僚を歴任し、霞が関の組織をまとめあげてきた豊富な経験をお持ちです。文科省の職員の心を一つにまとめ、省一丸となって教育の再生、科学技術の振興に邁進してもらいたいと考えています」
「北朝鮮が先週またも国際社会の警告を無視し、ICBM(大陸間弾道ミサイル)級ミサイルの発射を強行しました。この重大かつ現実の脅威に対し、国民の安全確保に万全を期すことは政府の最も重い責任であります。防衛相は第2次安倍内閣発足以来、600日以上にわたって安全保障の立て直しに尽力してくれた小野寺五典氏にお願いしました。強固な日米同盟の下、防衛態勢と能力向上のため、具体的な行動を進め、わが国の防衛力の強化に努めてまいりたいと思います」
「北朝鮮をめぐる情勢が緊迫する中、日米同盟の絆をさらに深めながら、韓国、中国、ロシアとの良好な関係を構築する地球儀を俯瞰する外交を一層前進させなければなりません。国際情勢が激動を極める時代にあって、世界の潮流をしっかりと見定める、柔軟でしなやかな外交が求められています。河野太郎外相には持ち前の発想力、行動力を大いに発揮してもらいたいと思います」