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【東京都知事選】与党、鳥越俊太郎氏出馬に危機感 分裂選挙で浮動票も流出

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与党、鳥越俊太郎氏出馬に危機感 分裂選挙で浮動票も流出

東京都知事選更新

 東京都知事選告示を目前に控え、増田寛也元総務相を推薦する自民、公明両党に危機感が広がっている。自民党の小池百合子元防衛相が出馬して分裂選挙となったうえ、知名度の高いジャーナリストの鳥越俊太郎氏が野党統一候補になったことで、一定の浮動票が流れるとみられるからだ。

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 「都知事選と憲法、国政と都政の問題は分けるべきだ」。増田氏は13日、日本記者クラブでの記者会見で、改憲阻止を出馬理由に挙げた鳥越氏を牽制(けんせい)した。

 自民党都連幹部が注目するのは、参院選東京選挙区の投票結果だ。当選した自民党候補2人のうち都連が組織を総動員した現職候補に公明党候補の得票を足した約165万票が増田氏の“基礎票”と分析。前回平成26年知事選で舛添要一前知事が獲得した約211万票を勝敗ラインとみれば、どこまで浮動票を上乗せできるかがカギを握る。

 都連所属の中堅議員は「小池氏は与党票も野党票も一定程度取る。鳥越氏が野党票の大半を固めた上に、浮動票を得て自民分裂の『漁夫の利』を得る可能性はある」と話す。知名度の高い小池氏と鳥越氏による劇場型選挙に巻き込まれ、増田氏が埋没することを懸念しているのだ。

 自民党都連は11日付で小池氏を念頭に党が推薦していない候補者を応援した場合、「除名などの処分対象になる」との文書を所属国会議員や地方議員に配布した。ただ、露骨な組織の引き締めは、小池氏への同情票につながりかねない。

 一方の小池氏側は、俳優の石田純一氏の出馬断念で解消されたはずの浮動票奪い合いの懸念が、鳥越氏の出馬で再燃した格好。「政権への批判票は、小池氏ではなく鳥越氏に向かうのでは」(自民党幹部)と鳥越氏の“脅威”は小池氏にも及んでいる。(沢田大典)