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今国会、閉会 重要法案積み残し 臨時国会の召集は9月末

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今国会、閉会 重要法案積み残し 臨時国会の召集は9月末

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 第190通常国会は1日、閉会した。夏の参院選を控え、異例の早さとなる1月4日に召集されたが、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉を主導した甘利明前経済再生担当相の金銭授受疑惑などで国会はたびたび空転。焦点だったTPP承認案・関連法案の成立は、秋の臨時国会以降に見送られた。

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 政府提出法案は参院選を控え、会期延長が困難なため、過去最少の56本にとどめた。うち女性の再婚禁止期間を短縮する改正民法など50本が成立した。成立率は89・3%で例年と同じ水準だった。

 平成27年度補正予算と28年度予算は27年度内に成立したが、後半国会はTPP承認案・関連法案の審議で与党が劣勢に立たされる場面が目立った。

 TPP交渉の内幕を描いた西川公也TPP特別委員長(自民)の著書や政府の情報開示姿勢をめぐり野党が反発し、紛糾した。参院選への影響を懸念した参院自民党の要請もあり、与党は4月25日、衆院で継続審議とし、臨時国会に持ち越すことを決めた。一方、自民、公明両党が提出した衆院選挙制度改革関連法は成立。衆院定数10減とともに最高裁が違憲状態とした「一票の格差」是正に道筋をつけた。

 参院選後の臨時国会はTPP承認案・関連法案に加え、景気対策を盛り込んだ28年度第2次補正予算案、増税を再延期するための税制改正関連法案など重要法案が目白押しだ。自民党の佐藤勉国対委員長は1日、召集時期について「9月末に開くよう官邸に申し入れている」と明かした。