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【衆院予算委】野田前首相、定数削減で安倍首相に「約束覚えているか」「ウソをついた」

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野田前首相、定数削減で安倍首相に「約束覚えているか」「ウソをついた」

衆院予算委更新

 安倍晋三首相は19日午前の衆院予算委員会で、衆院選挙制度改革に関する有識者調査会の答申に盛り込まれた議員定数10削減について「必ず実現する。平成32年の国勢調査まで先送りすることは決してしない。自民党総裁としての方針だ」と述べ、自民党案の「32年以降」から大幅に前倒しする考えを示した。

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 首相は「27年の簡易国勢調査に基づく区割り見直しを行う際に、併せて10削減を実施する」と強調。「定数10削減は多くの政党が受け入れ可能だ」とも話し、選挙制度改革に向けた与野党協議の早期合意に期待をにじませた。新たな選挙制度は、次期衆院選に適用される可能性もある。自民党の田村憲久氏の質問に答えた。

 午後には、24年11月の党首討論で野党・自民党総裁だった安倍首相と、定数削減を条件に衆院解散を約束した民主党の野田佳彦前首相が質問に立った。

 野田氏は「お久しぶりです」と首相に呼び掛け、定数削減をめぐり「約束を覚えているか」とただした。首相は「3年ぶりに元気な野田氏にお目にかかれてうれしい」と応じ、「政治は結果だ。定数削減をいうのは簡単だが、実行するのは簡単ではない。われわれは0増5減を実行した。(新しい選挙制度に)10減をしっかりと盛り込んでいく」と説明した。

 野田氏はさらに「私は解散をするという約束を果たした。(衆院選後の)次の国会で、定数削減を含む選挙制度改革は、残念ながら実現できなかった。ウソをついた」と、首相の“約束違反”を指摘した。

 一方、平成24年の衆院選で初当選した自民党議員の相次ぐ不祥事や、丸山和也参院議員の発言に、首相は「一人一人が自らを律していかなければならない」と苦言を呈した。

 菅義偉官房長官は19日午前の記者会見で、野田前首相の質問の前に首相が定数削減の前倒しを表明したことに関し「議会政治の根幹にかかわる重要な問題で、国会や各党会派の議論を見守ってきた中で首相が考えたと思う」と語った。