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【大阪ダブル選】政府・自民、大阪維新と国会運営で協力へ 憲法改正にも期待

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政府・自民、大阪維新と国会運営で協力へ 憲法改正にも期待

大阪ダブル選更新

 府知事・市長の大阪ダブル選は橋下徹大阪市長が代表の政治団体「大阪維新の会」が府知事と市長ともに制し、根強い「橋下人気」を見せつけたが、政府・自民党からは野党分断を図る上で有利に働くとの見方がある。橋下氏や松井一郎府知事は安倍晋三首相と気脈を通じ、理念も近いだけに、国会運営での協力や憲法改正を後押しする勢力になり得るからだ。一方、来夏の参院選で「1強打破」を目指す野党は警戒感を強めている。

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 橋下氏が今月2日に旗揚げした国政政党「おおさか維新の会」はダブル選の圧勝を追い風に、参院選で候補者を積極的に擁立する方針だ。自民党幹部は「橋下氏は官邸に近い関係だ。憲法改正や安全保障、歴史認識では協力できるのではないか」と述べ、「責任野党」としておおさか維新との連携に期待を寄せる。

 背景には国会審議でおおさか維新が「是々非々」路線を貫けば、野党分断につながるとの思惑がある。政府関係者も「国会運営で協力を得られたらいい」と漏らす。憲法改正でいえば、衆参両院で3分の2以上の勢力を確保することが必要だ。現状は与党で参院過半数にとどまっているが、参院選でおおさか維新が躍進すれば改憲も視野に入る。

 一方、野党にとって大阪維新のダブル選勝利は脅威に映る。おおさか維新は遅れて参加する議員を含め衆参両院で19人。「少人数では埋没する」(維新の党幹部)と冷淡な見方もあるが、政界引退を表明した橋下氏の影響力はダブル選勝利で維持。このため松野頼久代表らの維新の党を離党した中間派議員や次世代の党からは連携への期待が膨らんでいる。

 橋下氏側との分裂騒動が膠着(こうちゃく)状態に陥っている維新の今井雅人幹事長は、おおさか維新の会について「(官邸の)補完勢力とは思わない。推測でものを言ってはいけない」と指摘。橋下氏側を刺激しないよう言葉を選び、分裂騒動の収束に期待感をにじませた。

 市長選の投票率は50・51%(前回60・92%)、知事選は45・47%(同52・88%)だった。