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橋下氏にバッサリ切られた海江田氏 “野党第一党死守”も足元バラバラ

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橋下氏にバッサリ切られた海江田氏 “野党第一党死守”も足元バラバラ

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 民主党の海江田万里代表が「内憂外患」に頭を痛めている。日本維新の会の分党で野党第一党の座こそ死守したものの、集団的自衛権行使の是非をめぐる党内の路線対立が表面化している上、野党再編を掲げる維新の橋下徹共同代表からは公然と民主党内に「海江田離れ」を呼びかけられる始末。党をまとめる指導力がますます問われそうだ。(内藤慎二、楠城泰介)

 「安倍晋三首相の積極的平和路線と民主党の考えは違うと11日の党首討論ではっきり主張してほしい」

 海江田氏は6日に面会した近藤昭一衆院議員らリベラル系議員から、憲法解釈変更による集団的自衛権行使を容認しないよう迫られた。党内では前原誠司前国家戦略担当相ら保守系議員が4日に限定容認の「安全保障基本法草案」をまとめたばかり。菅直人元首相らも加わったリベラル系には、前原氏らを牽制(けんせい)する狙いがあった。

 板挟みの海江田氏は「自分の意思をしっかりとぶつける」と曖昧に答えたが、保守系の一人は「安保基本法草案は、党首討論で海江田氏がリベラルなことを言うと『黙っていない』というサインだ」と断言する。党首討論で首相に“バラバラ感”を指摘される可能性は否定できない。

 「僕らや結いの党、みんなの党と同じ考えの人もたくさんいる民主党の皆さんに旗を振ってもらいたい」

 橋下氏は6日、大阪市内で記者団にこう述べ、民主党を巻き込んだ野党再編に重ねて意欲を示した。同時に「民主党全部(と合流)というわけにはいかない。海江田代表に公務員改革はできない。自衛権の話も合わない」とバッサリ。政党を残したままの「政党連合」が持論の海江田氏を批判した。

 党内で「代表を代えないと野党再編も進まない」との声が高まる中、海江田氏も重い腰を上げた。6日には、自らの呼びかけでみんなの浅尾慶一郎代表、結いの江田憲司代表と個別に会談。浅尾氏とは来春の統一地方選で候補者の選挙区調整を行う方針で一致し、江田氏とは政調会長同士による政策協議を始めることを確認した。

 だが、あくまで野党再編にこだわる橋下氏は「選挙区調整というしょぼいことをやっていたら万年野党だ。海江田氏には政治家の気概がない」と挑発。海江田氏が野党再編の具体論に踏み込まないことで、党内外の再編派からの反発は強まるばかりだ。

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