近畿大短期大学部、新入生に拉致問題授業

横田めぐみさん=昭和52年(あさがおの会提供)
横田めぐみさん=昭和52年(あさがおの会提供)

 近畿大短期大学部(大阪府東大阪市)は令和3年度の必修科目で、人権教育の一環として北朝鮮による日本人拉致問題を取り上げる。指導教員は「外国の国家権力で日本の若者らの人権が奪われた重大な問題。学生たちの理解を深め風化を防ぎたい」と話している。

 拉致問題を取り上げるのは、新入生約90人が受講する必修科目、基礎演習(90分、全15回)のうち2回。授業では、学生らが拉致被害者の横田めぐみさん(56)=拉致当時(13)=を題材にしたドキュメンタリーアニメ「めぐみ」を視聴し、感想を議論する。また、産経新聞が拉致問題解決に向けた世論喚起のために募集している「めぐみさんへの手紙」へ応募する内容とした。

 指導案を作成した頭師暢秀(ずし・のぶひで)准教授(50)は、拉致被害者救出を願う「ブルーリボンバッジ」を着用しているが、学生や他の教員から意味を尋ねられる機会が増えたといい、拉致問題の風化を懸念。頭師氏は「現在も帰国できない被害者と残された家族の思いや、人権について考えを深めたい」と話す。

 拉致問題は平成23年4月の閣議決定で「人権教育・啓発に関する基本計画」に追加された。文部科学省は拉致問題について、学校教育で理解を深める取り組みを進めるとしている。

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