分散、ライブ配信…大規模化を回避 卒業・入学式シーズン 大学苦心

 今年も卒業式、入学式のシーズンを迎えた。昨年は緊急事態宣言や新型コロナウイルス感染拡大防止のため、多くの式典が中止となった。現在も政府や東京都は、新型コロナウイルスの感染防止対策として大規模イベントの収容人数制限を示している。そこで、多くの大学がたどり着いたのは式典の分散開催。感染対策を徹底しながら、節目の一日となる卒業式、入学式の開催を模索している。

 東洋大学では今年3月の卒業生・修了生を対象とした「学位記授与式・卒業式」を同23日、東京都千代田区の日本武道館で挙行する。新型コロナの感染拡大防止策として、午前と午後の2部制にして分散開催。通常は式典と同日に各キャンパスで予定されている個別の学位記・卒業証書などの交付は中止とし、後日発送する形で届ける。

3部制2日間に

 早稲田大学では、「学部卒業式・芸術学校卒業式および大学院学位授与式」を同25、26の両日、同新宿区の同大戸山キャンパスで開催する。1日あたり3部制で、2日間で6部制。各部の所要時間も35~45分としている。参加は卒業・修了生限定で、体調不良や来場に不安がある卒業・修了生、家族や関係者向けにはライブ配信を予定している。

 また、福岡大学は全体式典の開催は断念。その代わりとして、学部・学科や研究科ごとでの「学位記授与式」などを同19日に執り行う。

現1年生と合同

 一方、入学式は昨年4月の緊急事態宣言を受けて、式典が中止となった現1年生の式典も実施する動きが広がっている。明治大学では、今年4月7日に日本武道館で令和2年度入学者と令和3年度入学者向けの入学式を合同開催すると発表した。会場内の人数は5千人を上限とし、従来の2部制を3部制にしている。

 立命館大学では、新年度入学生向けの入学式を同2日に各キャンパスで。さらに、令和2年度入学の現1年生向けの入学式を同4日に実施する。

 大阪大学でも同6日、今年度と新年度の入学生を対象にした入学式が予定されている。事前申込制とし、入場時には厚生労働省が提供する新型コロナ接触確認アプリ「COCOA(ココア)」の画面を見せる。同大は「改めて入学されたことに祝意をお伝えしたい」とメッセージを送っている。

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