【入試最前線2021(7)】コロナ下の大学(下)部活も様変わり

昨年、ラグビー部の部員間でクラスター(感染者集団)が発生しながらも、全国大学選手権を初めて制した天理大の松岡大和主将=1月11日、国立競技場(福島範和撮影)
昨年、ラグビー部の部員間でクラスター(感染者集団)が発生しながらも、全国大学選手権を初めて制した天理大の松岡大和主将=1月11日、国立競技場(福島範和撮影)

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 新型コロナウイルスの感染拡大防止対策のため、大学で形を変えたのは授業だけではない。多くの学生が集まり、ときには密接する部活やサークル活動は、対面授業が再開されてからも制限を受けている。冬の感染拡大の第3波を受けてさらに活動が制限されるケースもあり、今後もしばらくはコロナの影響を受け続けそうだ。

 各大学はコロナ下での活動を認めるにあたっての感染症対策として、学内の施設を利用できる人数、時間を限定するなどのガイドラインを作成。学生側に対しガイドラインに応じた活動内容の計画、申請を求めた。ただ冬の感染拡大を受けて、公式試合前でなければ再び活動を中止させるといった対応を取る大学も出ている。

 関西大(大阪府吹田市)は、部やサークルに許可する活動範囲として3つの段階を設定してきた。「活動段階1」ではミーティングのみを許可。「活動段階2」では学内の施設ごとに利用人数の上限を定めるほか、学生同士の接触や練習試合を禁じるなどの制限付きで活動を認め、公式試合の予定がある場合は協議のうえで規制を緩和。「活動段階3」になれば、「新しい生活様式」に準じて通常通りの活動ができるというものだ。

 どの段階にあたるかは感染拡大状況などから学内の会議で総合的に判断し、学生に通知。学生側は、活動内容や感染対策をまとめた計画書を提出し、許可を得て活動してきた。

 だが冬になって全国的に感染が拡大し、同大でも課外活動によるクラスター(感染者集団)が発生したことや、大阪府が独自の基準で非常事態を示す「赤信号」を点灯させたことを受け、昨年12月上旬からは原則として活動中止に。公式試合を控えている場合のみ、練習内容を限定して活動できるとした。1月13日には大阪府など近畿圏にも緊急事態宣言が発令され、担当者は「宣言期間の2月7日までは今の対応を続ける。その後については状況をみて判断する」と話す。

 神戸大(神戸市)も昨夏から、部やサークルに活動内容や感染拡大防止対策を記した申請書を随時、提出させている。学内の施設を使用する場合は、人数制限など大学の感染症対策に沿った内容になっているか、学外の場合はその施設のガイドラインに沿った内容になっているかを確認して、許可するか否かを判断。「施設にガイドラインがない場合には、自治体が示す指針などに沿って自分たちでガイドラインを示してもらう。感染拡大を防ぐには、学生一人一人の行動にかかっていることを意識させる」と担当者は話す。

 兵庫県での緊急事態宣言の発令を受け、1月13日~2月7日は他校との練習試合や合同練習を禁止したうえで、許可制を継続。「対面授業が実施されているので、課外活動も中止にはしない。練習不足で試合に臨んでけがをすることも避けたい。従来どおり、万全の対策のうえで活動を認めていく」としている。

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