「想定以上に点取れた」強気の志望傾向 大学共通テストで河合塾分析

大学入学共通テストの開始を待つ受験生=16日、兵庫県西宮市の関西学院大学(沢野貴信撮影)
大学入学共通テストの開始を待つ受験生=16日、兵庫県西宮市の関西学院大学(沢野貴信撮影)

 大学入試センター試験の後継として初めて行われた大学入学共通テストの受験生の志望動向について、大手予備校「河合塾」は21日、受験者から寄せられた自己採点と志望校のデータ「共通テストリサーチ」をもとに分析した。平均点が想定よりも高かったことから、国立難関10大学の前期日程志望者が前年比107%と増加するなど、難関大に積極的に出願しようとする傾向が明らかになった。

 河合塾によると、共通テストリサーチには、志願者数の約75%にあたる39万9036人が参加した。知識だけでなく、思考力・判断力を総合的に問うなどの形式変更による平均点ダウンが予想されていたが、リサーチ参加者の平均点は数学Ⅱ・Bや生物で前年に比べ10点以上アップし、全体的には前年並み。ただ、英語と国語では平均点に大きな変化はなかったものの、高得点層が減少した。

 国公立大2次試験(前期日程)にむけてのリサーチでの動向は、国立難関10大学(北海道大▽東北大▽東京大▽東京工業大▽一橋大▽名古屋大▽京都大▽大阪大▽神戸大▽九州大)の全大学で志望者が前年よりも増加。国公立大全体での学部系統別では、医学部医学科や薬学部、通信情報系が高い増加率を示した。獣医学部や社会福祉系も志望者を増やしており、河合塾担当者は「就職に直結する資格が取れる学部を志望する受験生が増加している」とした。

 一方、共通テストを利用する私立大の志望者も、全体で前年比105%と増えており、特に首都圏や近畿地区の難関大で増加が目立った。担当者は「コロナの影響で、個別試験のない共通テスト利用方式を積極的に活用する動きがある」と分析している。

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