【入試最前線2021(2)】受験生のコロナ予防 家族ぐるみで警戒を

PCR検査のデモンストレーションの様子。家族にも感染予防対策が求められる
PCR検査のデモンストレーションの様子。家族にも感染予防対策が求められる

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 本格的な入試シーズンを前に、新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。今年はコロナの感染拡大防止のため、発熱や息苦しさ、強いだるさなどがあれば受験を控えるよう求める大学が多く、コロナ予防を含めた体調管理が不可欠だ。実力を最大限発揮するためにも、家族ぐるみでの警戒が求められている。

 大学入試センターはこれまでに、大学入学共通テストでの新型コロナ感染予防策を公表。座席の間隔をあけるとともに、1科目が終わるごとに換気を行い、原則としてマスク着用を義務づける。受験生に対しては、試験前から体調管理に努め、体調が回復しなければ追試験を申請するよう求めた。

 では、どのように体調管理をすればよいのか。大阪府医師会新型コロナウイルス感染症対策本部の副本部長を務める内科医の中尾正俊医師(68)は、「マスク、手洗い、消毒、1メートル以上の人との距離、3密回避というこれまで通りの対策が有効だ」と説明する。ウイルスへの抵抗力を落とさないために、十分な睡眠とバランスの取れた食事も勧めている。

 その上で受験直前期に推奨するのは、「試験1週間前から毎日検温し、体調をチェックすること」。新型コロナの感染が拡大しているといっても、体調不良の多くはコロナの感染ではない。最も避けたいのはコロナか否かにかかわらず、「実は微熱が続いていたのに気づかず、受験当日に高熱が出て受験できない」といったケースだ。

 大学入学共通テストをはじめ、多くの入試では体温が37・5度以上あれば受験しないよう求めており、後日に追試験を受けられたとしても受験日程は大きく狂う。こうした事態を防ぐためには、体調の変化を見逃さず、早めにかかりつけ医に受診して薬をもらったりアドバイスを受けたりして、当日までに治しておくことが重要になる。

 もちろん、新型コロナに感染している可能性もある。中尾医師によると、典型的症状は「味覚障害・嗅覚障害がある」「発熱が長引く」などで、こうした症状があるときは早めに受診する。

 家族が対応に苦慮しそうなのは、せきなどの風邪症状はあるものの、コロナの可能性が高いとはいえない場合だ。中尾医師は「自費でPCR検査などを受けるのも一つの手だが、陰性だったとしてもその日だけのことで、不安が解消されるとはかぎらない」。風邪症状がある家族は家の中でもマスクをし、できれば食事は別にする。もしも家の中にトイレが複数あるなら、受験生とは別のトイレを使うことも有効だという。

 受験生をコロナから守るために家族ができる最大の対策は「自分が感染しないようにすること」(中尾医師)。親世代は夜の街にできるだけ行かないようにし、同居している祖父母世代は、ハイキングやグループ旅行などを控える。孫の合格を祈願するために神社仏閣に出かけ、お守りやお札をもらうといった行為も、今年は感染予防の観点から推奨できないという。

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