国立大入試日程、個別試験でも追試設定 前後期開始は予定通り

 国立大学協会は13日、来春の入試実施要領の改訂版を公表した。大学の個別試験に当たる前期日程の開始は来年2月25日、後期日程は3月12日で、それぞれ予定通りに実施。一方、新型コロナウイルスなどに感染した受験生の受験機会を確保するため、3月下旬に追試を実施する。

 実施要領によると、追試は3月22日以降に行い、同30日まで入学手続きを受け付けることとした。実施要領に強制力はないが、国大協の永田恭介会長(筑波大学長)は13日、報道陣の取材に「全ての国立大から了承を得ている」と説明した。

 大学入試日程をめぐっては、これまでに来年1月の大学入学共通テストが第1(1月16、17日)、第2(同30、31日)に分かれ、その影響で共通テストの結果を合否判定に利用する大学に志願者の成績を提供するのも、当初より遅い2月8日以降に変更された。

 国立大入試では共通テストを第1段階として、その成績で個別試験の受験者を絞り込む「二段階選抜」を実施する大学が多い。今回の改訂で、当初は同10日だった前期日程の第1段階の合格発表を16日に延期した。

 また、多くの受験生は共通テストの自己採点結果を受け、第2段階となる出願先を最終的に判断する。そのため、試験後の日程が詰まっている第2日程で受験する高校3年生に配慮し、出願締め切りを当初の同3日から5日に繰り下げた。

 文部科学省は個別試験での出題範囲の限定といった配慮を求めているが、国大協は今回の各大学への通知で、共通テストの成績評価対象を例年通り5教科7科目を堅持しつつ、「必要な措置を最大限」講じるよう求めた。永田氏は例として発展的な内容の問題を出す際、受験生が回答しやすいよう問題文に注釈を普段より詳しくつけることなどを示し、「各大学の知恵の見せどころ」と工夫を求めた。

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