新幹線運休で受験生に影響 文科省、大学側に対応要請 追試や試験延期も

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 福島、宮城両県で最大震度6強を観測した13日夜の地震では、東北新幹線の運転見合わせなど交通網の混乱を受け、大学入試に影響が出ている。文部科学省は被災地域の受験機会を確保するよう大学側に要請。入試シーズンを迎えている私立大を中心に追試や試験延期、開始時刻の繰り下げなどの対応が相次いだ。

 大学入試では、2月中旬に試験日を設けた私立大を中心に影響が広がった。15日に文学部、16日に法学部の入試を予定していた慶応大は、東北新幹線の運転見合わせの影響を受けた東北6県の受験生を対象に3月9日に追試を設定した。

 中央大は15日の経済学部と理工学部の入試を予定通り実施し、仙台市に設けた試験会場の開始時刻を1時間~1時間20分繰り下げて対応した。

 地震発生後の14~17日に商学部など4学部の入試を予定していた明治大では、地震に伴う交通トラブルで試験が受けられなかったり、今後の移動が困難だったりする受験生を対象に4学部統一の対応を検討中。担当者は「対応内容はホームページに掲載する」と注視するよう求めている。

 一方、東北地方の大学では、福島市にある福島学院大が15日に予定していた福祉学部の入試を20日に延期するなど影響が広がった。

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