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山梨大救急医が的確な判断 国内初の新型コロナ髄膜炎

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新型コロナウイルスによる国内初の髄膜炎の確認を発表する山梨大の島田真路学長(中央)=7日深夜、山梨県中央市の同大医学部(渡辺浩撮影)
新型コロナウイルスによる国内初の髄膜炎の確認を発表する山梨大の島田真路学長(中央)=7日深夜、山梨県中央市の同大医学部(渡辺浩撮影)

 国内で初めて新型コロナウイルスによる髄膜炎を確認した山梨大付属病院(山梨県中央市)。重症となっている20代男性会社員に脳脊髄液のPCR検査を行ったのは、最初に診察した救急医の的確な判断だった。

 7日深夜に緊急記者会見した山梨大の島田真路学長や木内博之脳神経外科長らによると、男性は6日午後に救急搬送されてきた。出勤しないのを不審に思った職場が家族に連絡。警察官とともに部屋に入ったところ倒れていたという。

 男性は意識障害や首の後ろの硬直があったため、救急医が新型コロナによる髄膜炎の可能性を疑い、病院独自で髄液のPCR検査を行ったところ、7日に陽性が確認された。山梨大病院では山梨県衛生環境研究所への依頼だけでなく、病院に検査態勢を整えていた。

 島田学長は「医師のセンスがよかった」とした上で、新型コロナ感染者が訴える頭痛は髄膜炎による可能性もあるとして、「これまで(診察で)見過ごされている可能性がある」と述べ、全国の医療関係者に注意を呼び掛けた。

 男性は脳のMRI検査で海馬に疑わしい所見がみられた、脳炎を併発していないかどうか引き続き調べている。

 新型コロナによる脳炎や髄膜炎は中国の論文に記述があるが、査読を経たものはないため信頼性は不明だという。島田学長は「新型コロナが中枢神経を侵すことがあることを示す重要な症例だ」と語った。

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