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iPSがん免疫療法 千葉大、初の治験計画を了承

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 人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作製した「NK(ナチュラルキラー)T細胞」という免疫細胞をがん患者に移植し、治療する理化学研究所と千葉大の世界初の治験計画について、千葉大の審査委員会が条件付きで実施を了承したことが20日、分かった。5月末にも最初の移植の実施を目指す。

 研究チームは近く、患者に対して計画を説明する文章を分かりやすく修正するなどして審査委に提出し、正式な了承を経て、国の審査機関である医薬品医療機器総合機構(PMDA)に治験届を出す。

 治験の対象は、舌やのどなどの「頭頸部(けいぶ)」にできるがんで、抗がん剤などの治療効果がなかった20歳以上80歳未満の重い患者9~18人。頭頸部がんの国内患者は数万人とされる。

 リンパ球の一種で、がん細胞を攻撃する働きを持つNKT細胞を健常者から採取し、iPS細胞を作製。NKT細胞に再び分化させて大量に培養し、患部に移植する。

 当初は約1億5千万個の細胞を移植。2年間にわたり治療の安全性や有効性、保険医療として適切かどうかを確かめる。1月に審査を申請していた。

 NKT細胞を患者から採取して増やし、体内に戻す治療法もあるが、適用できるのは患者の約3割。NKT細胞は体内にわずかしかなく、増やすのに時間もかかる。iPS細胞を使えば大量に作製でき、十分な量で迅速に治療できる。

 NKT細胞はT細胞などに続く「第四のリンパ球」と呼ばれ、理研チームが昭和61年に発見した。多くの免疫細胞が司令塔役の細胞の指示で異物を攻撃するのに対し、指示なしで攻撃。他の免疫細胞を活発化させる働きも強く、高い治療効果が期待されている。

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