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【明美ちゃん基金】ミャンマー医療支援、2年延長で調整 5年間で368人治療

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心臓病の外科手術で元気になった子供と笑顔を浮かべるミャンマー医療団の医師ら=14日、ミャンマー・ヤンゴン(萩原悠久人撮影)
心臓病の外科手術で元気になった子供と笑顔を浮かべるミャンマー医療団の医師ら=14日、ミャンマー・ヤンゴン(萩原悠久人撮影)

 国内外の心臓病の子供たちを救う「明美ちゃん基金」(産経新聞厚生文化事業団運営)の医療団は14日、ミャンマー・ヤンゴンの国立ヤンキン子供病院で10回目となる医療活動を終えた。平成27年度から始まったミャンマーでの先天性心疾患の医療支援事業は、今年3月で当初予定していた5年の期間が終了。ただ、現地からは支援の延長を求める声が強く、基金はヤンキン子供病院と協議を進め、事業を2年間延長する方向で調整している。

 医療団は今回の渡航で計47人の子供を治療。これにより、10回の医療団の渡航でカテーテル治療や外科手術を行った現地の子供は計368人となった。

 基金は今後、これまで協力して医療支援事業を行ってきた東京女子医大病院(東京都新宿区)、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)、NPO法人ジャパンハートと、今後の方向性について検討していく方針。

「日本の協力欠かせない」現地で安堵の声

 明美ちゃん基金は医療支援の期間を2年延長する方向で最終的な調整に入った。現地医師らの技量は格段に向上したが、ミャンマーにはまだ治療を受けられない子供は多い。延長の動きを知った現地医師や心臓病の子供たちの家族からは安堵の声が上がり、日本人医師らは新たな活動に向けて意気込んだ。

 「私の村にも心臓病の子供たちはいっぱいいる」。そう訴えたのはミャンマー中部の村から11時間以上かけ国立ヤンキン子供病院に来院したエー・ビー・ニョーさん(13)。生まれつき心房に穴が開いている心房中隔欠損症を患っていたが、11日に医療団のカテーテル治療を受け、劇的に元気になった。「今後も私のように心臓病で苦しむ子供に笑顔を届けてほしい」

 ヤンキン子供病院のミン・ミン・カイン院長は、「心臓病の全ての子供の命を救うまでには、ミャンマーの医師は十分に育っていない」として「日本の医療チームの協力がこれからも欠かせない」と強調する。

 日本の医師は今後に期待した。2度目の医療団参加となる和歌山県立医大病院麻酔科の藤井啓介医師は、「格段に医療技術が上がっているが、退院後の患者の生活を見据えると課題もまだ目につく。良い医療の実現に協力したい」。初回から医療支援に携わる東京女子医大病院循環器小児科の杉山央医師は「治療できる拠点を少しずつ広げ、一人でも多くの子供たちの命を救いたい」と語った。(ヤンゴン 吉国在)

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