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多和田さん「言葉は考える意欲の源」 朝日賞贈呈式

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作家の多和田葉子さん(酒巻俊介撮影)
作家の多和田葉子さん(酒巻俊介撮影)

 2019年度朝日賞(朝日新聞文化財団主催)の贈呈式が1月29日、東京都千代田区の帝国ホテルで開かれた。日本語とドイツ語を自在に操る越境的な創作活動が評価された受賞者の作家・詩人、多和田葉子さん(59)は、在住するドイツ・ベルリンから駆け付けた。

 受賞を伝えた新聞を持参してスピーチに臨んだ多和田さんは、記事下に並ぶ出版広告や国会議員の汚職を報じるトップ記事についてユーモアを交えて解説。その上で「言葉は私に元気や考える意欲を与えてくれる素晴らしいもの。でもその言葉で表される世界の状況が非常に大変なことになっている。国際的に解決していくしかないような問題に私たちが囲まれている」と、紙面に広がる不穏な世界情勢への思いも語った。また、受賞の喜びを「ぱちぱち拍手で、堂々登場、はればれ舞台で、どんどん活躍…」と擬態語でリズミカルに表現した。

 そのほかの受賞者では、江戸落語を継承し高い芸術性が評価された落語家、柳家小三治さん(80)が、「なぜ私がこの賞をもらったかよく分かりませんが、『これからもっと一生懸命やれよ』という言葉の代わりかなと。仕事があって喜んでくれる人がいればお話をする、そんな暮らしをしております」と話した。

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