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暗さの中に光と影 永原トミヒロ展

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 光と影による深く静かな世界を描き出す画家、永原トミヒロ(52)の個展が東京・銀座のコバヤシ画廊で開かれている。

 モチーフは作者が暮らす大阪の郊外の町並み。小さな路地、ひなびた工場、木造の倉庫群など開発から取り残されたノスタルジックな昭和の風景だ。

 永原は大阪教育大学美術科卒。昨年末、岡山県の奈義町現代美術館で個展が開かれるなど注目を集めた。大阪の中心部から離れた忠岡町で暮らし、子供のころから見てきたなじみの風景を油絵の具で描出する。青みを帯びたグレーの色彩に建物が黒い影を落とす。人の姿はなく、静まり返っている。全体は薄暗いが、わずかに明るさが潜む。寒色にも関わらず、なぜか温かみを感じさせる。鑑賞者はそこに希望の光を見るからだろうか。

 油彩画の新作14点。15日まで、問い合わせは同ギャラリー03・3561・0515。

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